ミンダナオ子ども図書館

2003年に設立、フィリピン現地NGOとして活動しています。 フィリピンのミンダナオ島で 絵本の読み聞かせ、医療支援、就学支援、保育所支援、 難民救済活動、植林活動などを行っています。 http://www.edit.ne.jp/~mindanao/mindanews.htm

ミンダナオ子ども図書館

2003年に設立、フィリピン現地NGOとして活動しています。 フィリピンのミンダナオ島で 絵本の読み聞かせ、医療支援、就学支援、保育所支援、 難民救済活動、植林活動などを行っています。 http://www.edit.ne.jp/~mindanao/mindanews.htm

最近の記事

NPO SB.HeartStationの靴の手渡しツアーで、ミンダナオを訪ねて

学生のころに東南アジアを訪ねて以来、その地に住む人々に出会い、いつか、彼らに携われる仕事がしたいとずっと思っていたのですが、自分自身でもなぜこうも強く惹かれてやまないのか、言葉にすることができないでいました。 しかしながら、今回のミンダナオ島訪問で少しばかり自分の中で見えてきたものがありました。 まず驚いたのはミンダナオの人々の感情表現の豊かさです。 自分の感じたことを全身で表現することを恥ずかしいと思わず、ためらわない。 投げたボールがそのまま返ってくるようなまっすぐで素

    • 大学院の研究でミンダナオを訪ねた女性が、MCLで特に印象に残った出来事2つ

      【はじめに】 ミンダナオ島。それは、コロナが収束し、私が最初の行き先に選んだ海外である。私は将来、国際協力の仕事に就くために、より専門性を高めなければならないと感じ、大学院に通っていた。その大学院での研究において調査地としていたのがMCLのあるミンダナオ島である。特に、長年断続的に紛争が繰り返されてきたミンダナオ島の教育問題に関心があり、研究のためにミンダナオ、そしてMCLに訪れた。本稿では、私がMCL滞在中に特に印象に残っている出来事を2つ皆さんにお伝えできたらと思う。

      • 「家族のような居場所」なんて、きれいごとだと思っていた19歳がMCLで感じたこと

        フィリピンにいた、そのときにリアルタイムで感じていたこと みんな距離が近かった。みんなというのは、「男女も年齢も関係なく」だ。つまり、「家族」なのだ。 だから私は自然と明るくなり、心地よさも感じた。 私はどうしても閉ざすタイプの人間だったけど、ここにいると自然に明るくなった。 そしてみんなが私を受け入れてくれるのを感じ、居心地の良さを感じた。 また、「言葉が完全に通じなくても、こんなに仲良く楽しく過ごせるんだ!」と驚きもあった。なんとなく通じて嬉しかったり、通じなくても、

        • 私にも、笑うことはできる!~自分が生きてきたのとは正反対の世界で教えられた、人間が本来生きていく上で大切な事

          スタッフの宮木梓です。 今回は、2024年2月~3月にかけてMCLに滞在してくださったももかさんの訪問記です。 今回私はななこさんの講演を聞いて好奇心からただ漠然と行ってみたいと思い航空券を予約しました。高校生の時不登校だったり小さい時からずっと人と関わることを避けてきた自分から見たMCLの子供たちに関して書きます。 現地に着いて子供達と対面する時とても緊張したのを覚えています。ですが子供達はフレンドリーに私に駆け寄ってきてくれて緊張している私を引っ張ってくれました。それ

          逃げ出したいくらい不安だったけど…。MCLの子どもたちに祝ってもらった誕生日 東京の小学生が感じたミンダナオと、伝えたいメッセージ

          ミンダナオ子ども図書館スタッフの宮木梓です。 2024年4月に、お祖父さんとお父さん、お祖父さんのご友人とMCLを訪問して下さったはるなさんの体験記を紹介します。 わたしは「MCL]に行って、一番思い出に残ったのは、「みんなといっしょにいた時間」です。 初めてMCLの施設の中にはいったときは、逃げだしたいぐらい緊張していました。 ちがう言語だけれど、だいじょうぶかな?と思っていました。 けれど「いっっしょに遊ぼう!」と声をかけてくれたり、わたしもちょっとなら分かる英語で

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          夏休みに父子でのご訪問

          【寄稿】 令和6年7月27日(土)~31日(水)MCLでの4泊5日を振り返って 〇竹島 潤  前回のMCL訪問は、諸般の都合もあり、令和5年10月に1泊2日のみでした。予てよりオンライン講演会で存じ上げていたMCLへの実地訪問が叶ったのですが、すぐに「必ず戻って来よう」と思ったものです。そして、1年以内に実現したのが今回でした(しかも、今回は高校1年の息子と共に)。  小生にとっての二度目の訪問は、次の点が斬新でした; ①日本の青少年(高校生)の視点からも、MCLの子どもた

          夏休みに父子でのご訪問

          いつでも帰れる、安心できる場所ができた~高校生の訪問記

          2024年3月に、約3週間滞在して下さった高校生の、ミンダナオ子ども図書館訪問記です。 私がMCLを初めて知ったのは、学校のボランティア活動でした。高校の先生がMCLを見つけてくださり、文化祭で文房具を集めて寄付をしました。そして、数か月後にこの活動を校外で発表をするイベントがあり、その際にスタッフのななこさんに講演会をしてもらったことが、私がMCLを訪問することを決めたきっかけです。ななこさんが輝いた目で語るMCL内での共同生活、子どもたちの可愛すぎる笑顔、教科書の中でし

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          2024年5月~6月の活動報告

          ミンダナオ子ども図書館スタッフの宮木梓です。 2024年、フィリピンの5月末は、小学校やハイスクールの卒業式シーズンでした。「あれ、昨年は確か、7月半ばに小学校とハイスクールの卒業式があったのでは…?」と不思議に思った方もおられると思います。フィリピンは、2020年にコロナ禍により、休校が半年ほど続き、例年であれば6月に始まっていた新年度が、10月から自宅学習という形で再開されました。その後、毎年、少しずつ学年末と新年度の始まりを元に戻しているため、昨年より、学年末と新年度

          2024年5月~6月の活動報告

          自分自身の活かし方を知り、活かし合いの輪を広げたい!

          こんにちは。フィリピン現地NGO「ミンダナオ子ども図書館」スタッフの西村奈々子です。最近の私のテーマは、活かし合うことです。最近と言いましたが、高校生の頃から「子どもたちの秘めている可能性が活かせる世界」をつくりたい!と夢に掲げていたので、かなり前から一人ひとりには活かせるものがあり、それが活かせる社会や、世界に憧れていたのです。反対に、戦争や、貧困、世の中の不条理などの環境要因で、一人ひとりの可能性が活かせなくなることに悔しさを感じてきました。どうすればいいのだろうと憤りを

          自分自身の活かし方を知り、活かし合いの輪を広げたい!

          日本の生きづらさ、社会問題の解決〜ミンダナオの子どもたちと手を取り合って〜

          こんにちは、ミンダナオ子ども図書館スタッフの西村奈々子です! ミンダナオ子ども図書館(MCL)の中の子ども達は、世界に戦争や傷つけ合うことはダメだと知っていて、みんな違いや個性を尊重し合い、愛し合っています。争わず、話し合いで平和を築けることを知っています。困っている人がいたら、声をかけて助け合い一緒に歩んでいきます。 そんな子どもたちを見ていると、ここには本当の幸せがあると感じました。もちろん貧困や紛争により苦しい思いをしてきた子どもたち、今もなおミンダナオには助けを必

          日本の生きづらさ、社会問題の解決〜ミンダナオの子どもたちと手を取り合って〜

          「食で救える命、食で広げる可能性」  【急募】水田プロジェクトボランティア募集

          ミンダナオ子ども図書館では、今年度、水田プロジェクトを新たに企画しており、一緒に活動してくださる仲間を募集しています。 募集要項期間は4月より約5ヶ月間、週5〜6時間ペースで関われる方(相談に応じて柔軟に対応いたします!)。国際協力やフィリピン、企画運営などに興味がある方でしたら、年齢や性別問わず大歓迎です。少しでも興味あれば、西村奈々子(mcl.nanako@gmail.com )まで、ご連絡ください! 以下、プロジェクト詳細です。 団体紹介私たちの団体では、2002

          「食で救える命、食で広げる可能性」  【急募】水田プロジェクトボランティア募集

          コロナ禍の教育事情(フィリピン・ミンダナオ)

          こんにちは。ミンダナオ子ども図書館学生ボランティアのひろきです。 今日は、フィリピンのコロナによる影響について、特に教育の部分を含めて書きます。日本でもまだまだコロナによる暗いトンネルから抜け出せず、他の国について考える余裕がないかもしれませんが、少しでも現状を覗いていただけると幸いです。 1. フィリピンのコロナ感染状況  フィリピンでは、現在(2月19日現在)で1日あたり2600人程度の感染者が確認されています。ピーク時には1日あたり4万人近い感染者が発表されていまし

          コロナ禍の教育事情(フィリピン・ミンダナオ)

          バナナと森林のお話 ~日本とミンダナオのつながり~

          今回は前回の講演会でもお話しした、バナナと森林についてをお話ししたいと思います。この講演では、「ミンダナオの現状や日本とのつながりを知り、私たちはどのように行動するべきかを考える」というテーマのもとに行いました。この記事を見ている方も是非一緒に考えていただけると嬉しいです! 森林編フィリピンにはミンダナオを中心に熱帯雨林が発達しています。海岸域にはマングローブ林が広がるほか、内陸・沿岸域ともに湿地が多く点在して、多くの鳥類をはじめ多彩な生物が生息しています。 そんな自然が

          バナナと森林のお話 ~日本とミンダナオのつながり~

          バナナと森林のお話 ~日本とミンダナオのつながり~

          今回は前回の講演会でもお話しした、バナナと森林についてをお話ししたいと思います。この講演では、「ミンダナオの現状や日本とのつながりを知り、私たちはどのように行動するべきかを考える」というテーマのもとに行いました。この記事を見ている方も是非一緒に考えていただけると嬉しいです! バナナ編日本で食べられているバナナの約9割がミンダナオ産ということをご存じでしょうか?これほど大きくバナナ市場を占めている理由は、ミンダナオがバナナプランテーションに適した土地だったからです。 私たち

          バナナと森林のお話 ~日本とミンダナオのつながり~

          講演がくれる出会い②

          前回に引き続き、MCLで行っている講演活動について。実際にどんな内容で行なっているかなど、詳しくまとめました! ぜひご一読ください🌱 大人への講演活動 毎月、違ったテーマを設けてオンライン講演を開催しています。MCLのフェイスブックページやメルマガのお知らせより、その講演に興味を持った方はどなたでも参加できます。現代はオンライン化が進み、現地へ行かずともお家から講演を聞ける便利な時代になりました。そのおかげで、毎月、本当にたくさんの方々との新しいご縁をいただいております。

          講演がくれる出会い②

          講演活動がくれる出逢い①

          こんにちは。MCLスタッフの西村奈々子です。2021年6月からMCLで勤務し、早半年以上が過ぎました。もともと、ミンダナオの現場で子どもたちと一緒に生活し、活動していく予定でスタッフになりました。今でもコロナウィルスが落ち着いたら時期を見て、現地での活動を予定しております。いつ終わるかも分からない、コロナ禍に迷いや不安を感じながらも、日本で講演活動を中心に活動してまいりました。今回は、講演活動がくれる出逢い、講演の内容について、今後の活動の展望を綴らせていただきます。 学生

          講演活動がくれる出逢い①