Hope I don’t fuck it up again.
娘を水泳教室まで送り、そのまま音楽を聴きながら、てくてく目的もなく歩き始める。
スチャダラパーを気取って、白川の始まりを見に行こうとしたわけでもないのだが、ひたすら川沿いを歩き、気がついたら子飼に来ていた。学生時代からの馴染みの川と街。子飼橋の下でサッカーボールを追っかけて、溺れかけたこともある。
子飼橋と竜神橋が架け替えられるなんて思ってもなかったし、44歳にもなってエアジョーダン1 を履いてるとも思ってもなかった。世の中よくわからないもんですね。
ここんところのループしている宇多田ヒカルの新譜のすばらしさは、形容するのも恐れ多いのだけど、「良くわからないこの世の中だけど頑張って生きていきたいですね」という気持ちと、「これから生きていく中で生じる不安や不幸より、願いのほうがちょっとだけ上回るはず」という希望的観測を、僕 a.k.a ただ川沿いを歩くだけのおじさん にくれるのだった。ヒッキーはもう友達。
子飼橋の向こうから、娘よりちょっとだけ年上の女の子たちが仲良く歩いてきた。 何事もいろいろとうまくと行くといいよねーってのと、気をつけてお家に帰ってねと念じた。Hope I don’t fuck it up again.