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2022.1.9

三日後、母の誕生日である。
ここ数年は、近所のケーキ屋でカットケーキを二人分買ってくる。そして、珈琲豆を挽き、いつものマグカップにドリップコーヒーを注ぐ。いわゆるケーキセット二つ用意して、「おめでとう」と言う。次に、スマホのカメラで、ケーキを前に置いた母の写真を2枚ほど撮る。これはもうお約束である。この儀式はもう何回目だろうか。
以前は花とか、プリペイド式携帯電話とか、なんだかんだ考えたモノを贈っていたが、最近は金銭的・体力的な背伸びをしないことにした。お出かけ好きの母なので、どこかに連れて行くのもいいが、なんせ雪国だもの。高齢の母を寒いなか連れ出すのも危険だし、天気予報の降水確率を気にしながら、お店を予約するのも正直面倒くさい。
結局、美味しいケーキとコーヒーを楽しむ祝い方に決めた。シンプルであればあるほど、大きな変化がない限り、ずっと続けられると思うから。ただし、ケーキはコンビニやスーパーのものではなく、ケーキ屋のものを準備すると決めている。
田舎なので、車で片道15分以内(←運転が疲れない距離)のケーキ屋が限られている。そろそろ遠出をしないと、過去のケーキ屋と被ってしまう。勝手にハードルを上げている自分がバカみたいだが、一年に一回だからこそ、味もデザインも良いものを贈りたいのだ。
ちなみに、いつも選ぶのはショートケーキとチョコレート系のケーキで、どちらを食べたいかを母に選択してもらうが、私は甘いものが得意ではないので、最初の二口ぐらい食べて、結局残りは母にいく。食事の量がやや少なめになってきた母だが、ケーキはぺろっと食べる。不思議だ。
今年のケーキ屋はまだ決まっていない。



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