アーユルヴェーダは自分を成長させてくれる学び
私はアーユルヴェーダのセラピストとしてサロンをやったり、アーユルヴェーダ活動家と名乗ってYouTubeやFacebookライブで配信したり、こうしてnoteを書いてみたりしている。
しかし長年、アーユルヴェーダの講座と言うのはやろうと思ったことがなかった。
私にアーユルヴェーダを教えてくれた先生方や、アーユルヴェーダドクターたちが素晴らしすぎて、その人たちのような立場に自分が立つと言うことは想像できなかったのだ。
まして、アーユルヴェーダは広くて深い海のような学問であり、知識だけではないことから、教わる先生の教養や人格も大切であり、自分が教えるなんて非常におこがましいのである。
なので、今までやったワークショップなども、伝えるのはアーユルヴェーダの核心ではなく、付随するセルフケアや誰がやっても間違いないこと、アーユルヴェーダを直接知らなくても使えるスキルを細切れにしたもの。
そんな私が、2021年、何を思ったかアーユルヴェーダの講座を始めることにした。
そこまでにも、たくさんの学びがあったが、始める!と決めて動き出した後にもまた、自分の成長を感じることが出来たので記しておきたい。
アーユルヴェーダを伝える素晴らしい先生たち
アーユルヴェーダは5000年以上前から伝わる、伝統医学。
今も、インドやスリランカには「アーユルヴェーダ病院」があり、医師は「アーユルヴェーダ大学」を出て国家試験に通った資格者である。
つまり、過去の遺産ではなく、今も医療として行われているもの。
日本では、西洋医学が医療なので、アーユルヴェーダはリラクゼーションに位置づけられるが、実際には治療に使われる手法が用いられている。
そして、日本人の中にもインドやスリランカ、あるいは欧米の大学で「アーユルヴェーダ医師」の資格を取得した方がいらっしゃる。
また、日本で長年学び、サンスクリット語や哲学にも詳しく、日本でのアーユルヴェーダをけん引している、たくさんの先生たちもたくさんいらっしゃる。
私のようなヒヨッコは、そうした素晴らしい先生方のおかげで、現地の医療としての臨床などを教えてもらったり、インド人ドクターの授業を翻訳して聞かせてもらったり、自分だけでは読めない古典の読み解きを勉強させてもらっている。
そんな努力や年月をかけて得た経験を語ってくれる先生たちに比べたら、私など何も話すことはできない。
きっとプロから見たら間違ってる!と思うことも言ってしまうかもしれない。だから人に教える、と言うことをずっと避けてきた。怖いと言っても過言ではない。
自分の立場だから伝えられる人がいる
だから、ずっと自分の知識や技術や見識の浅さを自覚し、より良くなりたいと思って学びを続けてきた。
結果、少しだけ理解が深まったという自覚が芽生え、自分なりに伝えてみたいな、と思った時に、私が伝えたい、伝えられる人は「アーユルヴェーダをあまり知らない人」と考えた。
自分よりも、さらに知らない人には私でも伝えられることがある、そういう風に思うと、勇気を出して伝えることも少しできるような気がしたのだ。
そして私の体感では、アーユルヴェーダには理解の段階があり、何度も同じ話を聞き、いろんな先生の見識を享受していくことで、同じ話がまったく違う様相をみせてくれる。
だから、短時間で「知る」ことはできても、「理解」しようと思ったら、結局何度も学び直したくなる。
だとしたら、最初の一歩目なら私が担当してもいいんじゃないか、と思えたのだ。
普通の人にアーユルヴェーダをよせて話せるのは、素人にちょっと毛が生えたぐらいの私だからできること。
なんと言っても、一般人にほど近い感覚で「これは分かりづらいよね」をとらえるのは得意。
テレビマン時代に「3歳の子どもから80歳の老人まで分かりやすく」をモットーに鍛えた感覚のおかげなのだ。
専門的な言葉を使わず、かつなるべく正確な世界観を感じてもらえるように、制限された中でアーユルヴェーダを伝えるゲームである。
Radiotalkで!ポッドキャストで!ライブ配信で!
そこから私はアウトプットを始めた。
それまでは、アーユルヴェーダは自分の唯一のスキルなのだから、これの価値を高めて販売して収入につなげなければと思っていたけれど、私の望みは「アーユルヴェーダを広めること」なんだった!と気づき、割り切って無料で発信し始めたら楽しくなったのだ。
ポッドキャストはこちら。
Radiotalkはこちら。
YouTubeはこちら。
これらは、かなり実験的なつもりだった。
知識がない人、少ない人に、これで分かるのか?伝わるのか?
アーユルヴェーダを伝える際のマーケティング。
結果としてYouTube配信を始めるころには、Twitterでつながった友人を始め、興味を持って見てくれる人が増えた。
配信では、ゲストの体質や本質を分析するのだが、続けてみてくれる視聴者の中には、アーユルヴェーダのドーシャ理論と言われる「肉体の風・火・水」についてかなり理解してくれ、一緒に体質予想をしてくれる人も増えた。
これは、私も驚いたし、少しだけ自信にもなった。
分かりやすく話せているのかなと。
加えて、非公開のFacebookグループでスパイスの使い方などを配信したりして、私は伝える楽しみを実感していったのである。
2021年、なぜか講座を始めることに
今年に入って、とあるアーユルヴェーダグループで「講座を始めたい方をサポートします」と言う投稿があり、有名なアーユルヴェーダスクールをやってらっしゃった方でもあったので、興味本位で連絡した。
相手の方が偶然にも私のことを少し知っていてくれたようで、とんとん拍子に話が進み、ちゃんとしたアーユルヴェーダ講座をやってみることになった。
自分一人ではやる気のでなかった講座の作り方を一から指導してもらえることで、その気になり、人に伝えることを今までの経験をもとにリアルに想像しながら組み立てている。
想定したのは三つの講座。
①初心者向けのかんたん講座
②基礎をしっかり学ぶ講座
③セラピストになる講座
現在、①の講座のプレ開講の募集と準備をしている。
その心境にもまた成長が
実は今のところ、まだお申込みはない。
ただ、そのことに自分が焦ってないというのが驚きなのだ。
以前なら、こんな風に大々的に始めたのに申し込みが来なかったら、焦ったり、悲しんだり、かなりメンタルをやられていたと思う。
恥ずかしかっただろうし、申し込みがない!なんて言えなかっただろう。
でも今は、なぜか平常心。
それは、申し込みがあってもなくても、私がやりたいことには何も変わりがないからではないかと思う。
そう、「アーユルヴェーダを伝えたい」と言うのが私の軸であり、それは講座でなくても展開しているし、申し込みの有無という小さいことでは影響受けないほど強くなっているのだ。
そして、何よりアーユルヴェーダにまったく関係のない友だちたちが、ものすごく応援してくれていて、それが私を支えてくれている。
たくさんのうれしい言葉に本当に感謝。
自分のやってきたことがこうして誰かの心には響いてると思えるだけで、この行動を起こしたことに意味があったんだ!と感激しかり。
たとえ今回、お申込みがなくても、私はこれをやり続けるし、なんならこの先の講座のプランも出来ているので、こちらも始めていくと思う。
私が好きでやりたいことだから、気持ちは持ち続けていける。
あとは、人に届くように努力することと、ニーズを理解して改善していくこと。
私の大好きなものを、たくさんの人に共有したい。
その夢のために、少しずつがんばろうと思っている。
アーユルヴェーダを普及作戦は講座だけではない
アーユルヴェーダを広めて、興味を持つ人を増やす!ための作戦は、実はもう一つ考えている。
それが、誰にでも手に取ってもらいやすい「スイーツ」である。
アーユルヴェーダのハーブを使ったスイーツ。
テーマは「ハーブを丸ごと食べる」!!
現代のスーパーフードと伝統医学のハーブを使って、体が元気になるスイーツを開発している。
アーユルヴェーダを知らなくても楽しんで取り入れてもらえるものになれるといいなーと思いながら、いろいろ試作中。
5月中には発売予定です!!
こちらも、ぜひよろしくお願いします。
スミヨシがやるアーユルヴェーダ講座のHP
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