20230108
午前中、東京スカイツリー付近で仕事があったので、仕事を終えた後スマホのカメラで風景写真を撮りながら曳舟駅まで歩いた。家のドアや店の入り口に飾られている正月用のしめ縄。冬の澄んだ濃い青空に映える山茶花(椿か山茶花かわからなかったけど、ネットで調べたら花びらが一枚ずつ落ちるのが山茶花らしい)。パチスロ店とタバコ屋の間にある喫煙所でたばこを吸う数人の中年の男性。鉄パイプで囲われた、所々に冬枯れした雑草が生えている小さな空き地。曳舟駅付近の入り組んだ道を歩いていると、近景に下町の町並み、遠景にタワーマンションといういかにもな風景に遭遇した。スマホのレンズを構えたけど、撮る前に自分の脳内で「そういう風景だ」と認識してしまった瞬間、途端に撮る気が萎えてしまった。なんていうか、一旦頭の中でその風景に説明がついてしまうともうそれを写真に収める必要はない気がする。キャプチャするというのは因果関係で考えることと真逆の行為だ、というフレーズが頭に浮かんだ。