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ワ―ママが法人化させる難しさは、思っていたのと違っていた話。

皆さんこんにちは!小さな会社を経営しているワ―ママのしおりです。

前回は、出産を機に独立を考える人へ注意喚起?としてのnoteを書きまして、多くの方にご好評いただき、ありがとうございました。

やっぱり、ママにとっての仕事問題って、きっと世の中のママたち全員といっても過言ではないくらいの課題や悩みだったりするんだろうな…と実感。

さて、今回は、出産時にフリーランスだった私が、約1年後、法人化した話をします。今日の投稿はどちらかというと既にフリーランスになっていて、これから自分の進路をどうしよう…と考えているワ―ママ向けの記事かなと思っております。

別に、会社にする必要、ないよね?

・・・と、フリーランス時代の私は思っていました。
もちろん、法人化させるメリット(社会的信用が高まるとか、色々節税の手段が増えるとか)もあるものの、デメリット(法人税高いとか聞くし…、なんか色々手続きとかも大変そう)も感じていました。

特に私は、前職時代で「会社」という組織になんだか懲りたので、「しばらくは一人で気ままにやってみて、そこから法人化させるかどうか考えよう」くらいの呑気な心構えでした。

そんな私に、「そろそろ法人化させないといけないのでは…?」と思った理由が2つありました。

人生のライフイベントを迎え、考え直しはじめる

まず1つは、前回の記事でも書きましたが、出産をして、育児をし始めたこと。

とにかく、暇さえあれば四六時中仕事していても苦にならないくらい仕事人間だった私ですが、出産育児を経て、圧倒的に仕事の時間が減りました。(具体的な時間でいうと、おそらく今まで仕事していた時間の半分くらいの時間)

これは、仕事が「できない」時間も「しない」時間も増えました。
仕事ができない時間というのは、皆さんも想像しやすいと思います。小さいころは子どものミルク、お昼寝、夜泣き…いろんな出来事に振り回され、仕事どころではない時間のことです。
仕事をしない時間というのは、ちょうど子どもが昼寝をしてくれていて仕事ができる時間だけど、もうそんな体力残ってないぞ…という時間や、子どもがすやすやと天使のような寝顔で寝ているときに、横でその様子を見つめていたい…という時間など、物理的に仕事ができないわけではないが、気持ち的に、「今は…仕事しないぞ‥」と腹に決める時間。これを私は仕事しない時間と呼んでいます。

とにかく、時間というものにシビアになり、フリーランスという職種は多少の偏見も含め、お伝えすると「自分の仕事に割ける時間=収入」となるので、このまま働ける時間が増やせない日々がこれから先、何年も続くのか…と考えたときに、限界があると思いました。

そして、旦那の転勤による引っ越しがあり、今まで仕事をしていたお客様たちから離れて仕事をしないといけない状況になったこと。

これらの理由から
「人を雇わなければいけない…!」と、私は感じ
「人を雇うなら、法人化させなきゃいけないだろ…!」と思い立って法人化を決意したのでした。
※ちなみに、当時の私は法人化させないと人を雇えないと完全な勘違いをしていたのですが、個人事業主という立場でも人の雇用はできます。ただ、社会的信用がある状態で採用活動できるか?やこれからもっと事業拡大したい、などと考えたときには法人化させて採用するのがベストだと思います。

法人化って何から手を付ければいいのよ?

これは皆さんの業種・業態によっても違うと思いますが、一般的なことを話します。

よく、「法人化させるためには、まず事業計画を!」みたいなことを書いてあるwebサイトなんかをよく見かけますが、それはあくまで、法人化後をうまくいかせるために必要となる要素であって、事業計画がないからといって法人化もできないというわけではありません。(まあ、最低限どんな事業しようかな?くらいは考える必要がありますが。)

ズバリ、簡単に言うと必要なのは
お金 と 手続き です。

当時、なんの法人化計画もしていなかった私は、フリーランスよろしくなお金の使い方をしていて、毎月の収入はほぼ自分の給料に回し、贅沢する月もあればひもじい思いをする月もある…という行き当たりばったりな生活をしていました。

そのせいで、事業としての貯蓄のようなものは、ほとんどなく、「え、法人化させたいけど、そんなお金、ないよね?」って感じでした。

ちなみに具体的にどれくらい金額かかるの?みたいな話は詳しく解説してくれているサイトなどがありますので参照くださいませ…

私はとにかく節約して法人化させようと決めたので
・自宅=事務所とする
・電話など、新たに契約したりしない
・とにかく普通はかかりそうな固定費は全てカット

という考え方で法人化準備を進めていきました。

ちなみにちょうど、その時に大きなお仕事が舞い込んできて、法人化を決意した次の月にまとまったお金が入って来たため、それを資本金にして、なんとか法人化ができたのでした(笑)

そしてもうひとつ。法人化に必要なのは「手続き」
これ、めっちゃ面倒臭いイメージがあったんですよね。
でも、今時本当に便利なサービスが世の中には沢山あります。私はfreeeさんのこのサービスにとってもお世話になりました。

必要項目(例えば事業内容とか、自分の名前や住所とか)を手順に則って入力したり、必要な場面で振込をしたりしていくだけであっという間に法人設立の手続きができちゃうという優れたサービス。
しかもこのサービス利用自体は無料なんですよね…スゴイ…(もちろん、freeeさんのサービスなので、これで会社設立したあとは会計freeeなどの営業はどんどんかけられますが、それは仕方ないことだし、実際法人化させたら会計ソフト必須なので、むしろそのあたりまでワンストップで紹介してくれるからありがたい)

法人化を決意してから、法人化させる手続きまで、約2か月ほど。思ったよりアッという間で、「法人化、案外簡単じゃ~ん」と舐めたことを思っていた記憶←

法人化させる目途が立ったし、人を雇うぞ!

きっと、普通ならここで採用活動というところにも苦労があるのかもしれませんが、これは幸いにも私は人からの紹介ですでに、採用できそうな人の目途が立っていました。

関西に住んでいて、私の事業にも共感してくれて…
紹介してくれた人には感謝しかないですし、今、実際働いてくれているうちの社員にも感謝です。

なので、ここまでの私は「ちょろいぜ!」くらいに思ってたんですよね

あれ…お金ないやん…

はい、みんなきっと通る道!(だと信じたい)
法人化させて、かつ、人を雇うのって、思っているよりもお金がかかるんですよねー。いや、なんとなく法人化させるときからわかってはいたんだけど、フリーランスの時にくらべると体感的に2~3倍くらいお金減るのが早い。

そりゃもちろん社員を雇っているので給料が発生するっていうのもあるんだけど…何かと色々お金が必要になってくる。社会保険料も侮れない。で、社員の子もすぐに収益を出せる体制ではなかったので、社員教育も発生する=ますます自分の動ける時間が減る…

ということで、法人化して早々に「このままではやすやすとつぶれてしまうぞ‥」ということを悟ったのでした。(こういうことがあるから、事業計画はしっかりしないさね、とみんな口を酸っぱくして言うんだな…とこの時に実感した←遅)

お金がないなら、借りるしかない

さて皆さん、経営者の間では「会社のためにはお金借りるの当たり前!」なんて、平気な顔して言うんですよ。

ただ、私は平凡な一般人。そして平凡な母です。
お金がなく、これから会社潰れるかも、と早々に悟った私は、あまりやりたくないなと思いつつ、お金を借りるという道を選びました。

お金を借りる方法は色々ありますが、私は創業したての会社なら、一度はみんな通る借り先であろう「日本政策金融公庫」へ。

お金を借りなきゃやっていけない…でも、お金を借りるのって抵抗あるし…と心の中での葛藤があって、何か月も先回しに…(その間にどんどん減る銀行残高)

そんなとき、旦那が「もし会社がつぶれそうなら、我が家の貯金全て使ってもらってもいいからね」と言ってくれました。
旦那はただの冗談くらいのつもりだったのかもしれないけれど、旦那は私の事を思ってそこまで言えるのに、私は何をグズグズしているんだ!と、なぜかその発言で腹が決まり、お金を借りることを決意したのでした。

これも、freeeさんのサービスで、日本政策金融公庫にお金を借りる際に必要な手続き書類が自動で作れたり、これから数年先までの必要な資金シミュレーションなどがついている機能があったサービスに大変お世話になったのですが、どうやら最近サービス終了されてしまったようです。泣

ちなみに、そのサービスでシミュレーションして、借りたいと申請した金額よりも少し少な目の金額でしたが(自己資金が少ないから!そりゃ仕方ない)なんとかお金を借り入れでき、なんとかつぶれそうな事態はとりとめました。

きっと難しいのはここから…

…と色々書きましたが、実はまだ私も法人化させてから1期目。これから決算などを控える時期です。

最終の利益がどうなるの?法人税でどれくらい持っていかれるの?とか分からないことだらけで、今も手探り状態です。

社員の人材育成、新市場開拓、これからの事業計画…
色んなことが常に頭に渦巻いて、毎日悩ましい日々の連続です。
最初は「会社を立ち上げること」に対して、ハードルの高さや難しさを感じていたけど、会社を立ち上げてしまえば、別の事が難しく感じる。
これが、法人化を「した人」と「してない人」の大きな違いなんだと感じています。大変なことは多いけど、「した人」にしか分からない苦悩を今感じられていることに、ありがたみを感じています。

でも応援してくれる家族や、友達、快く働いてくれている社員のおかげでなんとか2024年の私のワ―ママライフも終える事ができそうです。
みんな、ほんまにいつもありがとうー!という、いかにも経営者ハイな気持ちになったところで今日のnoteはおしまいとします。

また決算後の話とかも是非したいし、前回の続きで「ワ―ママフリーランスでよかったこと」なんかも書いていきたいと思っています。

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