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こんちくしょう!納豆万歳!

納豆が好きだ。
朝に夕に2パックずつ食べる。
食べる度に思う。
ああ、日本人で良かった、と。

この際、うだうだと栄養価だの健康効果などは語るまい。
ただ、旨い。
納豆の魅力はシンプルにそれである。

加うるに納豆巻きという奇跡の存在である。
納豆巻きであれば無限に食える、とも思う。
胃袋のキャパシティなどというチャチな概念などすっ飛ばしちまうのが納豆巻きなのだ。
勿論、納豆巻きの無限食いなど挑戦したことはないし、また予定もない。

閑話休題。
過日、敬愛してやまないある作家先生のエッセイを拝読して、我が納豆ライフにちょっとした変化があった。
戦後、高度経済成長時代に少年期を過ごされた先生のお宅では、毎朝、納豆をかきまぜるという役割をご祖父様がご担当されていたとか。
今のような発泡スチロールパックではなく、経木納豆が主であったらしく、それを必要数ドンブリにあけ、かき混ぜて、各々のご飯にかけていく、という習慣であられたそうな。

経木納豆。

ドンブリの納豆をかき混ぜる際、ご祖父様は「こんちくしょう!」と言いながら箸を回したとのこと。
先生ご自身も理由はわからないらしいが、私はこのエピソードがいたく気に入った。

あくる日から、私もこれに倣い、2パックの納豆を「こんちくしょう!」と言いながらかきまぜている。
先生のご祖父様のドンブリに比べれば、スケールの小ささは否めないが、それでも何となく、ガッツが出る気がする。
納豆という日本食文化が生んだ奇跡に、さらに日本男児の心意気がムクムクと注入される思いである。

納豆には様々なトッピングがあって実に楽しい、実に旨い。
醤油、ごま油、ラー油、ねぎ、からし、わさび、たまご、キムチ等々。
そこに伍して「こんちくしょう!」のトッピング。
是非お試しいただきたい。

こんちくしょう!

納豆万歳!

筆者愛食、おかめ納豆。いつもお世話になってます。


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