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メッセージ要約 2024.1.14 「神と共に歩む人生」

創世記 5章18節〜32節

「神と共に歩む人生」

聖書は、「幸せは成るものではなく、気づくもの」という気づきを与えてくれるものです。今日はアダムに加え、アベルの信仰を継承したセツの系列からエノクとノアの3人にスポットを当てて見ていきます。

1.神の警告通りに死んだアダム

アダムは、創造主によって大地のちりから形造られてから930年生きました。驚くほど長寿ですが不死な訳ではなく、アダムのもとに死が訪れます。これは、神がエデンの園で言われた「善悪の知識の木からは、食べてはならない。その木から食べる時、あなたは、必ず死ぬ」ということが真実であることを証明しています。その後の子孫も「こうして彼は死んだ」と続きます。

その後、セツの子孫たちの系図が続きます。「セツ」とは「基礎」という意味です。アベルの代わりにもう一度信仰の系譜の「基礎」としてセツが生まれたということです。

セツの息子は「エノシュ(壊れやすい)」。人間は壊れやすいため、神の助けが必要であること表しています。

エノシュの息子は「ケナン(鍛冶屋)」。文明の利器はカインの子孫だけでなく、セツの子孫にも及んでいます。

ケナンの息子は「マハラルエル(神をたたえる)」。文明の恩恵に与っても、神をたたえる信仰によって歩むという意思表明です。

マハラルエルの息子は「ヤレデ(防御する)」。

ヤレデの息子は「エノク(奉献)」。エノクには特別な説明が加えられています。

2.神とともに歩んだエノク

エノクまでの系図は「〜は〜年生きて、〜を生んだ。…こうして彼は死んだ。」というパターンが続いていましたが、エノクについては、「神とともに歩んだ」と2回くり返されています。さらに、エノクは死なずに「神が彼を取られたので、彼はいなくなった」と記されています。

エノクの全生涯は365年と、周囲の人々に比べると半分にも満たない年数でした。突然いなくなったエノクに対して、人々は「エノクはいない。なぜなら、彼をとったのだ。神が(直訳)」と推理しました。彼を取り去るとしたら神しかいないと推察されるほど、エノクは神と共に歩んでいた人物なのです。

実は、「神と共に歩む」というし表現は、エノクとノアにしか使われていません。「神が彼とともに歩む」という表現は聖書でよく目にします。これは、神の側が主体的に私たちに働きかけてくださることを表します。神の一方的な恵みであり、祝福です。人側が意識しても、しなくてもある事実です。

「神と共に歩む」には、神の恵みと祝福に応答するかのように、人の側が主体となって神と共に歩くことを意味します。

「エノクはメトシェラを生んでから300年、神と共に歩み…。<22>」とあり、彼が神と共に歩み始めたのは、息子が生まれたときということが分かります。エノクは息子の誕生時、一つの大きな啓示を受けています。このことが、彼の信仰の姿勢を大きく変えたのです。


3.慰めを求めるノア

 エノクの息子「メトシェラ」は、969年生きました。「メトシェラ」とは「彼の死後に送られる」を意味し、ノアの大洪水を預言しています。エノクは息子が生まれる前に啓示を受けていたのです。

 メトシェラの息子は「レメク(強い者)」。神にあって強い者であってほしいという願いが込められている。

 レメクの息子が「ノア(慰め)」。「この子は、主が呪われたこの地での、私たちの働きと手の労苦から、私たちを慰めてくれるだろう。<29>」という理由から名付けられました。

 レメクはアダムから9代目になり、夥しい程の人々がいたことでしょう。次の世代であるノアの時代が「地上に人の悪が増大し、その心に計ることがみな、いつも悪に傾く。<創世6:5>」とあることから、レメクの時代にもその前兆があったことでしょう。信仰の家系であるセツの子孫も世の悪に染まっていったのです。

 レメクは、この暗黒の世界からの解放を息子「ノア」に託したのです。さらには、やがてノアの子孫から生まれるであろうメシアを仰ぎ見ていたのです。

 レメクは祖父であり、大洪水や再臨の啓示を受けていた「エノク」から、この信仰を学んだのでしょう。そして、この信仰はノアに継承されます。


2024何、また1年携挙が近づきました。神はこの終わりの時代にどんな人を求めておられるのでしょうか。エノクが息子の誕生を契機に、自分の信仰を見直したように、私たちも新年を契機にして信仰をステップアップし、神と共に歩む者でありたいものです。(S・S)

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