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「牧師夫人の徒然なるままに」(八四四)「主は悪者の行いを忌みきらい、義を追い求める者を愛する」(箴言15・9)

 私の住まいの横には、なだらかなスロープに芝生を敷き詰めた散歩道が続きます。愛犬家にはもってこいの散歩コースです。地主の配慮からか、除草剤は一切散布してないので、夏には雑草が茂りますが、愛犬の安全を保つにはこれ以上の場所はありません。毎朝、みことばのカードを片手に犬を連れ出します。

 多くの犬が散歩に利用していますから、中には、大きなお土産の後始末を怠る飼い主もいて、芝生の間にとぐろを巻いて残されていることがあります。私が憤懣ののろしを上げる瞬間です。「いったい誰だ!この場所の散歩をする資格なしだ!」と憤ります。

 私は自分の愛犬の物は、汚いとは思いません。いつも瞬時につかみ取り袋に入れます。けれども、他人様のそれは、どうしても触ることが出来ません。

 そんな私がその日にいただいた御ことば(冒頭に記述)を繰り返し唱えながら歩いていると、「例の物」が固まっているのを見つけました。みことばの前半を口にしながら、この後始末の悪い輩を呪いました。そして後半を唱えた時に、私は思い切って傍の棒きれで、それをつかみ取り処分をしました。初めての経験でした。「クッソー!クソだ!」と心で怒りながら、問いました。「主よ、この義を愛してくださいますか?」と。

安食道子

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