「牧師夫人の徒然なるままに」(八七八)「多様性の中にある一致」(エペソ4・16)
教会には、いろいろな賜物を持った方々が集います。また、いろいろな意見を持った方々がいらっしゃいます。教会は独裁国家ではありませんから、いろいろな特性も、意見も大歓迎です。勿論、それが「弱い人の躓きにならないこと」を心掛ける必要がありますが。
「賛美の会」という婦人会の活動があります。賛美を通してご奉仕をしたいと願う人ならだれでも会員になれます。歌の上手や下手は問いません。但し「主に向かって喜び歌う」という大切なポイントだけは譲れませんが。この会は通称MCC48と言います。詩篇48篇の1節「主は大いなる方。大いにほめたたえられるべき方」が会員の目指す指標だからです。
「賛美の会」の歌声は、決して「NHKの学生音楽コンクール」のような凛とした美しさはありません。むしろ、時には音程がずれていたり、リズムがやや乱れていたりすることもあります。それでも、絶対に貫き通したいのは「情熱を持って主なる神をほめたたえること」です。
情熱は賜物を超えるか?論争が峰町教会では、過去に何度も繰り返されました。そして、私は今この論争に「はい。情熱は賜物を超えます」と答えることで終止符を打ちます。「賛美の会」の個々の多様性が一つの情熱で一致する姿を皆さんに示せたらと思います。
安食道子