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「牧師夫人の徒然なるままに」(八八六)「さあ、二〇二五年のフレッシュな踏み出しを」

 いよいよ新年を迎えました。皆さんそれぞれに新たな思いを抱いて踏み出されたことと思います。

 私事ですが、今年は「ゆっくりゆっくり」をモットーに過ごしたいと自らに言い聞かせています。昨年末、急に寒波が襲ってきたことがありました。暖かな冬の到来が油断を招いて、ベランダに出しっぱなしにしていた「ヒネム」が一晩で、元気をなくして、葉を垂れ下げてしまったのです。ごめんなさいと声を掛けながら部屋に取り込み、祈りつつ、一晩、二晩、三晩と暖かな環境で水やりに心を配りながら様子を見ました。ほとんどあきらめかけていた三日目に初めてその櫛状の葉がすくっと立ち上がりました。感謝が胸に溢れました。「ヒネム」の細い茎の維管束を通して、癒しの業がゆっくりゆっくりと葉先に向かって流れたのです。

 更に「ゆっくり」を心掛けるきっかけになった出来事がありました。昨年十月に右手の薬指の腱鞘炎の外科手術をしました。その後二か月以上、痛みは消えず、指も曲がったままでした。自己流のリハビリを繰り返しつつも、時折「このままもとには戻らないのかしら」という恐ろしい疑問を抱きました。でも本当にゆっくりゆっくり回復してきています。主の御業は、私に忍耐と信頼を教えてくださっています。顕著に改善が見られない時でも、主は働いてくださっているのです。
安食道子


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