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メッセージ要約 2024.7.14 「人類歴史を貫く神への信仰」

創世記 11章10節〜32節

「人類歴史を貫く神への信仰」

 

鉄道オタク・ファンの方は全国にいます。そして、色々な分類があるそうです。例えば、列車の写真撮影ひ情熱を燃やす「撮り鉄」。走行音や駅メロを録音する「音鉄」。そして、時刻表を研究して自分なりの分析・改善策に浸る「時刻表鉄」「読み鉄」。鉄道にそれ程興味のない人にとって、時刻表は読んでいて楽しい物ではないでしょう。しかし、人によっては様々な情報が詰まった「宝の山」なのです。

聖書に記されている名前の羅列である系図部分も、似ています。一見、無味乾燥に感じますが、非常に重要なメッセージを伝えてくれるのです。


1.系図は語る

今回の系図は「セムの歴史〈10〉」であり、セムはノアの長男です。

創世記に記されている系図を見比べて、すぐに気付くのは、人間の寿命がどんどん短くなっているという事です。ノアの洪水前は、ほとんどの人の寿命が900年以上と驚くほど長寿でした。ところが、ノアの洪水やバベルの塔という2つの神の裁きを通して約1/4まで寿命は減ってしまいました。

また、この系図が創世記5章の系図と大きく違う点は、5章は「こうして彼は死んだ」と結ばれているのに対して、「息子たち、娘たちを生んだ」と結ばれていることです。

確かにアダムの罪によって人間に死が入り、神の裁きによって寿命も半減しました。しかし、神が最初に命じられた「生めよ、ふえよ、地に満ちよ〈創世記1:28〉」は着実に成就していくのだというメッセージがここに込められています。


2.セムの歴史

なぜセムの家系だけを取り上げて記録されているのでしょうか。これは「ほむべきかな、セムの神、主」とノアが預言したように、神が「セムの神」と呼ばれるような関係に入っていかれる道筋を示すためです。

人類はバベルの塔を立て、神無しの文明を築き上げようとしましたが、神によって言葉を混乱させられ、無秩序に陥りました。このような中にあっても「女の子孫」から救い主を送るという神の計画は少しも変わることなく進んでいることを、この系図は語っているのです。



3.イエス・キリストへの道

 キリスト教の福音は、神が人となってこの世界に来られ、私たちの罪の身代わりとなって十字架で死なれ、3日目によみがえられたという歴史的事実によって救われると教えています。つまり、イエス・キリストが実在した人物であることが大前提です。このことを確かにしているのが、創世記5章と今回の箇所での系図なのです。これらの系図によって私たちは、イエス・キリストというお方が人類の歴史の中に確かにやって来られた実在人物であることが確認できるのです。


 私たちの信仰は、ちっぽけな物ではなく、天地創造の神から与えられたものです。そして、この信仰はこれまで多くの人々の人生を豊かなものとして来ました。自分が持っている信仰の価値を見出し、堅くしていきましょう。(S・S)

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