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メッセージ要約2023.10.1 「携挙の前に起こること」

『携挙の前に起こること』

マルコの福音書 13章3―8節

 今日の場面は、前回イエス様がエルサレム神殿の崩壊を預言した後の弟子たちの反応について書かれています。エルサレム神殿崩壊の預言を聞いた弟子たちは、「そんなことが起こるとしたらそれは世の終わりに違いない。と思ったのでしょう。それに対してイエス様はエルサレム神殿は崩壊するがそれは世の終わりではないと言われます。そして世の終わりの前にはしるしとして、このようなことが起こるようになるという預言をされます。イエス様が今日の話をされてから2千年後の現代に至るまでまだ世の終わりは来ていません。聖書は世の終わりの前にクリスチャンが天に引き上げられる携挙という出来事があると教えています。そして地上で7年の大患難時代を経て、キリストの再臨があると教えています。

 今日の箇所はイエス様の時代からその携挙が起こる前までの時代に当てはまるものです。つまり現代の私たちに直接関係のある箇所であると言えます。今日は「携挙の前に起こること」というテーマで見ていきたいと思います。

1)世の終わりの前兆

 イエス様が今日の箇所でおっしゃっていることは携挙の時までいつの時代も起こってくるものであると言えます。

①偽キリストの出現

 自分こそ旧約聖書で預言されていた真のメシアである!という者や、私こそ救い主だという者が現れ、多くの人を惑わすということです(6節)。事実1世紀から今日に至るまで、多くの偽キリスト、偽メシアが登場しては消えていきました。多くの者が自分を救い主であると自称する時代に私たちは生きています。その中で私たちは正しい聖書知識を持つことが大切です。偽札を見分ける人は常に本物に触れているそうです。本物に触れる中で、偽札が入ってきた時すぐに気づくことができる。同じように私たちは聖書の真理を学ぶ中で間違ったものが入ってきた時、すぐにそれが聖書的でないとわかるようになるのです。

②世界規模の戦争

 7節、8節の民族は民族に、国は国に敵対して立ち上げり、とは世界規模の戦争が起こるようになっていくということです。人類は20世紀に二つの世界大戦を経験しました。そして、第二次大戦後も地球上で戦争や紛争のなかった日は1日もありませんでした。現在もロシアとウクライナの戦争が続いています。

③飢饉と地震

 8節「あちこちで地震があり、飢饉も起こるからです。これらのことは産みの苦しみの始まりです。」

現在は昔に比べ地震が増えているというレポートもあります。また飢饉についても考える必要があります。 

 2022年国連は世界人口が80億人になったと発表しました。その中でFAO(食料農業機構)の発表によると24億人が食料確保が困難な人たちであると言われています。その中の8億人が飢餓状態であると言われています。

 世の終わりの前兆であるとイエス様が言った通りの世界に私たちは生きています。8節、イエス様はこれらをなぜ産みの苦しみと表現したのでしょうか?産みの苦しみはただの苦しみではない。それはその先に新しい命を生み出すための苦しみであるということです。世の終わりの携挙再臨の後、次の時代、千年王国が始まる。神様が支配する神の国が訪れる。その次の時代を生み出すための陣痛であるということです。

2)困難な時代の中にあって

 ある人が言いました。人の本性があらわれるのは、その人が困難に立たされた時である。困難の中でその人の土台にあるものがあらわになるということです。

 今日の箇所で世の終わりには様々なことが起こってくるとありました。偽キリストが現れ様々な異端が人々を騙す。また災害、飢饉、地震、疫病、戦争。それら多くの問題が起こってくる中にあって、私たちの土台には何があるかが問われてくるのです。人は自分の命が危険にさらされると我を失うことがあり、

災害の最中多くの人たちの倫理観が崩壊していきます。また多くの戦争の中で、死への恐怖を煽られ、人々の尊厳や信念が崩壊されてきました。自分の命が助かるために大切な家族や友人を売ったり、信頼する人たちを裏切るようになることが起こるのです。

 しかし、そのような中にあっても私たちには希望があります。私たちはその死の恐怖に立ち向かうことができるのです。それは私たちには「死後の天国の希望」、また現代の私たちにとっても「携挙の希望」があるからです。それらは私たちに人間の尊厳を全うし信念を正義をまっとうさせる力を与えてくれるのです。

 私たちの人生は死を持って終わりではない。最後には圧倒的な勝利の場所である天国がすでに用意されている。その希望と確信が、この地上の人生において神の御心を貫き通す力を与えたのです。

現代は多くの困難を通されている時代です。人が何に人生の土台を置いているかが問われている時代です。そのような時代の中にあって地の塩、世の光として私たちは建てられています。私たちが担っている役割は大きいと思います。私たちは最終的にどこにいくのか知っています。また困難の時代の中、携挙によって引き上げられる希望を知っています。

 行き先がわかっているからこそ、私たちはこの世界のどんな不条理にも立ち向かっていくことができる信念を貫き通すことができる。神様は共にいて力を与えてくださいます。

その希望を今日覚えましょう。

(T.N)


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