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「牧師夫人の徒然なるままに」(八八〇)「顔に汗を流して糧を得」(創世記3・19)

 夜に愛犬の散歩をしています。眠る前の用足しをさせてあげたいからです。散歩の間に必ず人と出会います。そのほとんどが暗闇でスマホの明かりをちらつかせながらの歩きスマホです。闇の中でもその光はまぶしく、遠く離れていても愛犬はその人を認識します。

 そもそもスマホや電子機器に対して、好感を持てない私には、夜道を歩きながらもそんなことに手を染める生活習慣が理解できません。もはや中毒症状だと断罪させていただきたいくらいです。忙しい現代人はひと時でも何か有益と思えることのために使いたいのでしょうか。寸暇を惜しんで情報の収集に努めているのでしょうか。

 私も夜の愛犬との散歩中、同じように寸暇を惜しみたい気持ちです。ですから、私は腕をぐるぐる回したり、手首を回転させたり、アキレス腱を伸ばしたりと、できる限りの筋肉体操?をしながら歩きます。スマホに見入る人々からは「そっちこそ、バッカじゃないの」と言われるかも知れませんが、神さまが人間に与えてくださったことの一つに「汗を流す」ことがあるのですから、私の方がまさっている筈です。

 そして、近頃北欧の教育レベルの高い国々で、電子機器を排して、手書きを奨励する教育が再評価されてきているそうです。汗をかき体を使って学びましょう。
安食道子


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