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メッセージ要約 2024.7.7 「出ていって福音を伝えなさい」

○マルコ16章 15−20

サタンの支配から人類を解放した福音を全世界に述べ伝えなさいと命じた大宣教命令の場面から「出ていって福音を伝えなさい」というテーマで4つのポイントで見ていきたいと思います。


1.出ていく

イエス様は「全世界に出て行き、すべての造られた者に福音を宣べ伝えなさい」と命じたのであり、待っていなさいとは命じていません。

当時の弟子たちがまず伝えたのは、同胞のユダヤ人たちですが、彼らの霊的指導者たちはイエス様を殺したような人たちです。そのような指導者たちと彼らに従っている群衆に向かって伝道しなければならなかったのです。でもまだユダヤ人は同じ旧約聖書を元に議論が出来るのでイエスと出会うことができるかもしれないので伝える余地がありました。

しかし彼らが出ていって伝えるべき対象は、多神教で、旧約聖書の土台もなく、世界観がまるで違い、創造主という概念すらない異邦人も含まれており困難を極めていました。

にも関わらず、弟子たちはこの時出ていくことができたのは、自分の人生を変えた福音に対する強い確信とその普遍性を信じていたからです。


2.誰に伝えるか?

出て行って福音を伝えると聞くと、見ず知らずの人たちに福音を伝えるというイメージを持つかもしれませんが、その限りではありません。家庭や職場、家族や友人など身近な人々も含まれており、多くの場合神様がつかわす場所は、そのような場所です。

実際、日本においては家族や友人など身近な人を通して福音に出会い、信仰を持つことが多いです。日本人は相手との関係性を重んじており、何を伝えられたかより誰に伝えられたかが重要と感じます。しかし、身近だからこそ難しい面もあります。自分の良い面だけを証しすることが出来るわけではなく「そんなんでクリスチャンなの」と言われるような不完全な面も見せてしまいます。しかし、それを恐れて表面だけで取り繕ってはなりません。証しとは、弱さを見せる中でなされるものだからです。

身近な人が、不完全さ、弱さを抱えながらも、救いの喜びを胸に、イエス様に従おうとしていく生き方の中に、多くの人は信仰の輝きを見出します。

パウロも手紙の中で何度も「私のようになってください」と語りましたが、それは私のように完璧になりなさいという意味ではなく、弱さを抱えながらも、不完全でありながらも、救われた喜びを胸にイエス様を信頼し従う姿に倣って欲しいということです。不完全でも本気でイエス様に従う姿が周りの証しになっていくのです。


3.責任が委ねられているという自覚を持つ

「信じてバプテスマを受ける者は救われます。しかし、信じない者は罪に定められます」は洗礼を受けないと救われないという意味ではありません。「信じるものは救われる。信じないものは罪に定められます。」ということです。

イエス様も「私を通してでなければ誰も父の身元に行くことはできない」と仰っています。十字架の福音こそ唯一の救いの道です。

私たちにしか福音を伝えることのできない身近な人たちがおり、私たちには福音を伝える使命があります。

滅びに向かっている人々をイエス様がどのような思いで見ているか想像したことがあるでしょうか。私たちは内に住まわれる聖霊を通してイエス様の思いに合わされていきます。

峰町教会には、多くの宣教師がおりますが、ある時、そこにいる罪ゆえに滅びに向かっている人たちを見るイエス様の思いに合わされたので、海外へ福音を伝えに出て行っています。クリスチャン人口5%未満の日本も未伝の地域であり、縁もゆかりも無い人々が福音を伝えに来てくれています。私たちは忘れてはいけないと思います。「 信じてバプテスマを受ける者は救われます。しかし、信じない者は罪に定められます」福音を伝える使命が私たちに与えられています。

4.神が共にいて必要を与えてくださる

歴史の中で福音と共に神のみわざの現れによって宣教が進んできましたが、現在でも未開地や途上国では、悪霊の追い出しや、病の癒しが顕著に現れています。そのような地域の人々は生活の中に魔術や占いが根付き、医療が発達していない環境の中で神様に癒やしを求めているからです。イエス様はこれらの奇跡を通じてご自身が神であることを知らせ、栄光を表されています。

神様は福音を語る時、さまざまな現れを通して宣教を進めてくださるお方です。

大宣教命令後、500人の弟子が迫害の中福音が述べ伝えていき、その想いを引き継いだ人たちによって全世界に福音が述べ伝えられていったのです。彼らが、途方もないスケールのビジョンを進めることができたのは、福音の力とそこに働く神の力を信じていたからです。世界を変えてきた福音が今私たちの手に委ねられています。日本においても、私たちはこれからも出ていって様々な場所で福音を伝え続けるものでありたいと思います(M.N)



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