
メッセージ要約 2025.1.19 「ソドムとゴモラの滅亡」
○創世記19*1~38
創世記は歴史的事実ではなく創作物語だと言う人がいる。しかし、聖書はすべて神の霊感により書かれ、神の言葉である。
1 歴史的事実としてのソドムとゴモラの滅亡
今日の箇所には、古代にあったソドムとゴモラという町が、ある日一瞬のうちに神の裁きによって滅亡したという出来事が書かれている。これは作り話ではなく歴史的事実であるということが、近年の考古学調査によって証明された。
アメリカのフィリップ・シルビア博士(トリニティ・サウスウェスト大学教授)が、科学雑誌『サイエンス・ニュース』に発表した。「この町は死海の北側にあった。発掘調査により、直径25㎞の円盤状の平野にあった都市や農地が約3600年以上前に高熱によって瞬間的に結晶化してしまったことが分かった。遺跡から隕石のようなものが低空で爆発した証拠が見つかった。」隕石の爆発による猛烈な高温と衝撃波にさらされ、町が一瞬に滅びたのだ。
さらに、マルコム・ルコント博士(エリザベスシティ州立大学教授)とシド・ミトラ博士(地質学者)の共同チームは、「約3600年以上前にこの町の上空で直径50mの隕石が爆発して、人々と家と家畜を一瞬のうちに焼き尽くした。」と報告している。つまり聖書に書かれていたことは歴史的事実なのだ。
「そのとき、主は硫黄と火を、天から、主のもとからソドムとゴモラの上に降らせられた。」(24節)
なぜこんなことが起こったのか、現地調査では分からない。それを説明しているのは聖書だけだ。
2 ソドムの罪とロトの救出
ロトは、アブラハムの甥で息子のように養われ、多くの家畜を持つようになった。そこで、アブラハムと別れてソドムに住むようになり、この町で重要人物となった。しかし当時のソドムとゴモラは道徳的に腐敗していて、ロトの家族もその影響を受けた。
ある時、二人の御使いがロトの客人になった。すると、町の男たちが性的な関係を持とうとロトの家に押し寄せてきた。それに対してロトは、自分の娘二人を差し出して断ろうとした。ロトもひどい。本当に腐敗した町だった。そこで、御使いは押し寄せた男たちに目つぶしを食らわせ、ロトを助けた。そして御使いはロトに、「私たちはこの町を滅ぼそうとしている。身内の者を連れ出しなさい。」と告げた。嫁いだ娘が2人いたので、婿たちに逃げるよう告げたが、彼らは悪い冗談としか思わなかった。実はロト自身も逃げるのをためらっていた。そこで、御使いたちは手を掴んで強制的にロトと妻、娘二人を連れ出し救出した。アブラハムのとりなしの祈りの結果だ。
しかし、逃げる途中、妻は後ろを振り返り塩の柱になってしまった。彼女の体は町の外に逃げたが、心はまだ町の中にあったのだ。そこに残してきた自分の富が気がかりだったのだろう。こうしてロトは、築き上げてきた総てのものを失ってしまった。そもそもロトはどこで間違ったのだろう。アブラハムと別れた時だ。その時、神の祝福を失ったのだ。
3 終末時代に生きる人々への警告
ペテロは、ソドムの出来事は神に逆らう人たちの見本だと警告した。「また、ソドムとゴモラの町を破滅に定めて灰にし、不敬虔な者たちに起こることの実例とされました。」(Ⅱペテロ2:6)
イエス様も「ロトの日に起こったことと同じようになります。・・・・人の子が現れる日にも、同じことが起こります。・・・・戻ってはいけません。・・・・自分のいのちを救おうと努める者はそれを失い、それを失うものはいのちを保ちます。」(ルカ17:28~33)と警告している。キリストの再臨の前に携挙、患難時代がある。再臨された後は、イエスキリストが直接王として支配され、それが千年間続く。その後千年王国時代の終わりにキリストがこの地上に戻ってこられ、最後の審判がある。そしてこの古い天と地が滅んで、新しい天と地ができる。これが神様がなさろうとしている計画だ。このことを冗談だと思う人がいる。ソドムの人たちと同じだ。神様の言葉を聞いて真剣に受け止める人は、神の裁きを恐れる必要はない。携挙はいつ起こるか分からない。愚かさを繰り返さないようにしよう。 (T・M)