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「牧師夫人の徒然なるままに」(七九五) 「すべての人に開かれた教会とは?」その3

 教会が世の中の新しい風潮に翻弄されつつも、何が正しいものなのかを真剣に探ろうとした時代がありました。中でも一番顕著だったのは、使徒の働き15章にあるエルサレム会議ではないでしょうか。
 初代の教会は、異邦人のグループと伝統的なユダヤ人のグループが共存していました。そこではユダヤ教の伝統が重んじられていました。新約聖書も整ってはいなかったのです。ユダヤ人のクリスチャンにとっては、異邦人のクリスチャンは律法破りの異端的な存在に見えたのではないでしょうか。
 そんな中で、異邦人にも割礼が必要か?食物規定も必要か?バプテスマは?安息日を守ることは?等の事柄が真剣に論じられたのです。
 そして、最終的には割礼や食物規定は除外されました。安息日を守ることや、バプテスマを受けることについてはそのまま遵守されることとなりました。これらはあくまでも、当時の異邦人のクリスチャンへの配慮でした。ユダヤ人クリスチャンには割礼も食物規定もそのまま引き継がれたのです。
 では、私たちはどこまで現代の風潮に配慮すべきでしょうか。創造主なる神、イエスさまの十字架の贖い、死と復活等、使徒信条に記されている内容は,時代を越えて何が何でも厳守されなければならない筈です。

安食道子

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