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「牧師夫人の徒然なるままに」(八五四)「片方の頬を打つ者には、ほかの頬をも向けなさい」 (ルカ6・29)

地球上のいろいろな場所での戦闘が勃発し収束の兆しが見えません。打たれたら打ち返す、傷を受けたら倍返しをしないと気が済まない。イエスさまの教えにあるような「右の頬を打たれたら左も差し出す」ことは相手に弱みを見せることでしかない。そのような考え方がこの地上の人々の人生哲学に定着してしまっています。

ミサイルを撃ち込まれたら、打ち返すことでしか自分の正義を示せないというのは本当でしょうか。そのようにしか考えられないのは、エレミヤが言っているように「人の心が何よりも陰険でそれは直らない」からではないでしょうか。

イエスさまはそんな陰険な人の心に新しい教えをお与えになりました。攻めてくる相手に対しては「私は報復しませんよ」と伝えることで、新しい対処方法を示されたのです。

私は思います。地球上のすべての人々が、「私は報復をしませんよ」という姿勢に対して、大声で賛同の意思を表明できる世にならないだろうかと。そんな世界世論が当たり前になる世の中が来ないだろうかと。

イエスさまの教えを、単純に素直にお伝えしていくしかないのでしょうね。幼稚な思考と言われようとも。 

安食道子

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