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「牧師夫人の徒然なるままに」(八五〇)「こうして、幕屋のすべての奉仕が終わった」(出39)

 出エジプトと共に、主は幕屋の建設を命じられました。そして民は喜んでその建設に携わりました。

昨年から、婦人会の主催で会堂のお掃除を定期的に行っています。集まる婦人たちは、御自身のご都合に優先させて「主の宮のご奉仕」に励んでくださっています。彼女たちの笑顔のご奉仕の姿は(大袈裟かも知れませんが)今から三千年以上も昔に幕屋作りに励んだイスラエルの民のかいがいしい姿と重なります。

 お掃除のロボットまで出現する現代です。ゴミや塵が取り除かれ、汚れが落とされるならば、どんな手段であろうと結果は同じでしょうと言われるかも知れません。しかし、私は、この会堂のお掃除をしてくださる婦人たちの一挙一動には目には見えない力が働いていると思えます。彼女たちはご奉仕しながら、会堂に集うであろう多数の方々の心地良い活動を想定しています。集う方々の笑顔を思ってするご奉仕ですから、愛が込められています。その愛が会堂に充満して、あたかも主なる神さまの笑顔の頷きが見えるようです。

 幕屋の建設時、イスラエルの民は建設のための資材を提供し(高価な宝石までも)賜物を惜しみなく捧げました。「心から喜んで捧げる」ことが条件でした。

 会堂のお掃除は、喜びの捧げものです。どなたでもご参加くださいね。見えない物にこそ力が宿ります。

安食道子

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