牧師夫人の徒然なるままに(六七二) 「愚かな者は自分の愚かさを言い広める」
以前、植物や昆虫をスマホにかざすと、たちどころにその名前が提示されるという話を書きました。その便利さは称賛されていますが、人が頭を使わなくなること、自分の脳みそに蓄えることをしなくなるという弊害もあります。それらから総合的に判断した結論は「決して良いことだけではないので、注意しろ」でした。あくまでも私の見解ですが。
先日息子に、ふざけて、スマホに我が愛犬の犬種を検索してもらう事にしました。愛犬リーバイはキャバリアとペキニーズのミックス犬です。果たして、賢いスマホ君はどんな検証結果を出してくれるでしょうと、とても楽しみでした。そして、賢いスマホ君が教えてくれた結果ににんまりしました。「してやったりの気持ち」とでも言いましょうか。スマホ君は「これはねずみです」と判断してくれたのです。ちなみにリーバイは犬らしい犬どこから見ても犬です。
徹底的にスマホ君をバカにできるぞと、私は得意げでした。「スマホ対脳みそ」の戦いに勝利した高揚感でした。でも、それを人々の前に喋り捲ることで、実は「自分の愚かさを言いひろめる」ことになるのだという箴言の御ことばの諭しを、忘れてはなりませんでした。私の口は馬鹿みたいに酔い痴れていたからです。
安食道子
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