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【ビジネスパーソン向け】5分程度で学ぶ!ビジネスで活かす「企業会計」入門その3(簿記は3枚のカード記録する①)



1.この記事について

⑴ この記事の対象者と趣旨

 この記事は、ビジネスの現場で使える「経営数字の知識を身につけたい!」と考えている方に向けた内容となっております。

 特に「数字アレルギー」をお持ちの方や「ビジネス数字が苦手」という方に向けた内容となっており、よくある簿記検定試験など「問題の解き方」を主とする試験勉強ではなく、企業会計や経営分析などの「経営数字」でビジネスで活かせる内容のものをお伝えしていきたいと思います!

 ⑵ この記事の特徴

 ビジネスパーソンの皆さまは「お時間」はありません!なので、【5分程度】でさっと学べるように、「原理原則」を「簡潔明瞭」に解説することを心掛けております。

2.「簿記」(3枚のカード)を使って決算書を作る

前回の記事では、「簿記」を使ってどのように会社の取引が記録されるのか、その原理を簡単にみました。

今回は、簡単な取引例をもとにして、決算書を作ってみたいと思います。
一回、作ってみて「作成原理」が分かることで、本当の意味で決算書の内容が分かるようになりますので、ぜひ、お付き合いください。

では、ここでは「貸借対照表」という決算書を作ってみたいと思います。
「貸借対照表」は会社の財産の状況(財政状態)を報告する報告書と考えていただければ大丈夫です。なお、「人の身体」に例えると下記のようになります。

3つある決算書を「人の身体」に例えると

⑴ 取引その1:会社に資金を出資してもらったら

 それではここから、簡単な会社の取引を例に、どのように帳簿に記録されて決算書が作られるのか確認します。

<取引例1>
投資家から1000万円の出資を受けた。

ここでは、イメージとして、手持ちに3枚のカード(一式簿記)があり、それを切るということを思い描いてください。この方法は全ての会社の取引を①資産、②負債、③純資産という3つの要素(カード)に分けて記録をしていきます。

3枚のカード持っているとイメージ

3枚なお、枚のカードとは
青のカード(資産)→現金や在庫、設備などの財貨や権利
赤のカード(負債)→借金などの義務
オレンジのカード(純資産)→元手と利益

このため、3つの要素に分類し、それぞれの金額を計算して1枚の報告書にまとめれば、財産の状態を知ることのできる「貸借対照表」を作ることができます。

3つのカードを集めればできます

⑵3枚のカードのうち、2枚以上を選ぶ

 3枚のカードの切り方ですが、取引の「原因」と「結果」という観点から2枚以上を選んでください。
 

出資を受けた場合の選び方

例えば、出資を受けた場合の選び方ですが、「結果」という観点からは「会社のお金が増えた」ということになりますね。そして、この「お金」は「資産のカード」が選ばれます。

これに対し、「なぜ、お金が増えたのか?」という「原因」は「出資を受けたから」です。「出資」は3枚のカードのうち元手である「純資産のカード」が選ばれます。

③どちらのカードを左右に切ればいいのか?

2枚のカード(資産と純資産)を選びました。ここで、なぜ、「2枚以上のカードを切るのか?」という理由ですが、それは「取引の原因と結果を一度に記録するため」です。このため、会計帳簿は真ん中から左と右に分かれているのです。

そして、次に問題となるのが左右のどちらに切ればいいのか?ということです。

どちらのカードを左に切ればいいのか?

これに関しては、「世界共通のルール」で決まっています。そのルールは、貸借対照表の「フォーム」と同じになっています。これは覚えるほかないので、決算書を見れるようになるため、面倒ですが、この「フォーム」を覚えてください。

左に資産、右に負債と純資産がくる

以上、「1000万円の出資を受けた」という取引では、「お金という資産が増えた」として、「①資産のカード」を左側に切ります。
また、「元手が増えた」として「③純資産のカード」を「右側」に切ります。

このようなカードを左右に振り分けることを「仕訳」と言います。

はい。以上です。なんとこれだけ。
この要領で、会社が取引を行う都度、3枚のカードから2枚以上を選び、左右に振り分けていきます。

そして、最後は「①資産のカード」「②負債のカード」「③純資産のカード」と3色のカードを色ごとに集めれば、決算書(貸借対照表)の完成です!

3色のカードを集めれば貸借対照表が出来上がる!

いかがでしょうか?
簿記の原理、決算書の作成原理は非常に単純ですよね。まずは、この原理を理解しておいてください。そうすれば、会社の取引があったとして、どのようん仕訳がきられ、その結果、決算書の数字のどの部分が動くのか、影響するのかが分かるようになります。

では、次回、「決算書の読み方、中身」について簡単に学んでいただきたいと思います!

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