【ビジネスパーソン向け】5分程度で学ぶ!ビジネスで活かす「企業会計」入門その1(家計簿ではなぜダメなのか?)
1.この記事について
⑴ この記事の対象者と趣旨
この記事は、ビジネスの現場で使える「経営数字の知識を身につけたい!」と考えている方に向けた内容となっております。
簿記検定試験など「問題の解き方」を主とする試験勉強ではなく、企業会計や経営分析などの「経営数字」でビジネスで活かせる内容のものをお伝えします。
⑵ この記事の特徴
ビジネスパーソンの皆さまは「お時間」はありません!なので、【5分程度】でさっと学べるように、「原理原則」を「簡潔明瞭」に解説することを心掛けております。
2.なぜ、会社は「家計簿」ではいけないのか?
飲食店を経営していると考えてください。
自己資金100円でお店を開店し、その100円で卵を1パック買ってきました。
次に、その買ってきた卵のうち半分の50円分を使って卵焼きにしてお客さんに出しました。このときにお客さんから受け取った代金は70円です。
このようなお店の取引を記録する方法として、まずは「家計簿」を使った場合を考えてみましょう。「家計簿」と「会計=簿記」を比較することで「なぜ、そうなるのか?」ということが理解しやすくなります。
家計簿では、収入と支出を記録し、残高を把握することで、お金がいま手元にいくらあるのかを把握します。
しかし、家計簿には問題点があります。例えば、下記の2点が挙げられます。
【第1】
お金の出入りは記録していても、卵については記録の対象になっていない
→その証拠に家計簿を見ても「卵の成れの果て」は分かりませんね。
【第2】
儲けを計算することができないことができない
→お金の残高が増えても、いくら儲けたのかは分かりません。
上記で「儲け」を計算するとした場合、別途「財産目録」を作成することで、お店の中にあるものを実地調査し、財産の有高を把握する必要があります。
例えば、上記の飲食店の例で言えば、
①お店設立時の財産:自己資金のお金100円
②卵焼販売後の財産:お金70円+売れ残り卵50円=120円
③儲け:②120円-①100円=20円
(別の方法)
売上代金70円-卵50円分=20円
これで、お店の儲けを正確に計算することができます。
ただし、家計簿と財産目録が有機的に「連動」しておらず、取引数が増えれば記録の数も増え、そのことで事務負担も増します。「家計簿」も「財産目録」もつけるとなれば大変ですよね。
じゃあどうするのか?
そう、それこそ「簿記=会計」を使う方法があるのです!
次回、その「簿記」について原理をを簡単に解説します。
「経営数字」を読めて、活かせるようになるためには、その作成原理をどうしても理解しておく必要があります。ですので、ちょっと遠回りに感じるかもしれませんが、この理解が「確実に活かせる」道になりますので、どうかお付き合いください。
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