書名と紙面デザインの重要な関係性
書店や学会で書籍を手に取る人の行動パターンとして、
1.書名やカバーデザインに興味をもつ(AIDMAのA・I)
2.書籍を手に取る
3.中を見る
4.興味をもち購入しようと思う(AIDMAのD)、または思わない
5.購入する場合、その場で購入する(AIDMAのA)、または他所でネットなどで購入する(AIDMAのM・A)
という流れがある(「中を見る」の前後に「値段を見る」が入る)。
※AIDMAについては、「AIDMA、AISASを書籍購入や来院に活かす:1.AIDMA、AISASとは」を参照
1~3の行動は、「書名を見て、何か気になったキーワードがある場合は、それが紙面でどうなっているのかを確認する」というものである。
つまり
●書名を見て書籍の特徴を感じとって紙面(デザイン)を確認する
という流れになる。
例えば、「イラストでわかる」「フローチャートでわかる」と書いてあれば「どのぐらいイラストを使っているのかな」「どのようなフローチャートになっているのかな」ということを思ってから紙面を確認するし、「症例で覚える」と書いてあれば「どのぐらい症例が載っているのかな」「その症例から何を学べるのかな」ということを思ってから紙面を確認する。
この確認に納得すると、もう少し内容を読んでみたり、目次を見てみたりと、もっと読もうかな/買おうかな、ということの検討に入る。
書籍の特徴の中で書名に入れるほど重要なことは、紙面デザインを検討する際に「中を見たら必ずここを見て!」という工夫をしておくこと。
これが、購入につながる1つのきっかけとなる(可能ならば、企画段階で予め考えておく方が良い)。