ホームページの制作・運用で、クリニックの院長や病院のWEB担当者が知っておくべき重要点
クリニックの院長の業務の1つに、「ホームページ制作」というものがあり、継続的に運用・活用していかなければいけません。その他、病院や大学病院の医局ではトップの先生以外に、ホームページ担当者(医師、事務)がいる場合が多いです。
ホームページを制作・運用していかなければいけないのですが、忙しく勉強する時間もないかと思いますので、重要点をまとめてみました。
1.常時SSL化
「常時SSL化」とは、サイト全体をHTTPS化(通信の暗号化)することを言います。要はセキュリティを高めるということです。
SSL:Secure Sockets Layer。通信を暗号化する技術
以前は、Webサイト上で商品を購入する際にクレジットカード情報を入力したり、パスワードを入力する際にサイトをHTTPS化し暗号化してセキュリティ対策をしていました。
しかし近年では、GoogleなどHTTPS化を推進する組織の働きもあり、Webサイトを常にHTTPS化する「常時SSL化」が求められています。
常時SSL化のメリット
・HPのセキュリティ向上
・HPの表示時間が少し早くなる
・SEOに良い影響があるらしい
2.meta description
「meda description」とはそのページの概要で、検索結果の際に表示されるので、検索後のクリック率に影響するものです。
SEO的には、検索上位にすることへの影響はないようです。
しかし、検索語が含まれていると太字で表示されるので、目につきやすくなります。
2-1 設定方法
1.<head>〜</head>内に <meta name=”description” content=”Webサイトの概要”>と記載します。ご自身で修正できない場合は、制作業者に依頼してください。
2.CMS(WordPressなど)を使用している場合は、プラグインを使用する方法もあります。WordPressでは、「All In One SEO Pack」というプラグインを使用すると、各ページごとに変更できます。
2-2 設定しないとどうなるか
ページの上から文章が抜粋されて表示されます。
また、WordPressなどではトップページの設定を「最新の投稿」にした場合、トップページのmata descriptionを設定していないと、投稿の内容に反映されることになりますので、トップページの設定は行った方がよいです。
3.モバイルファーストインデックス
Googleが検索・表示する際に、以前はパソコン向けのサイトを評価基準としていましたが、自体の流れを受けて、2018年からモバイル向けのサイトを評価基準にしました。モバイルサイトを先に評価するため、モバイルファーストインデックス(MFI)と言います。
MFIのサイトにしなくても検索結果に影響はでないようにすると言われていますが、他のサイトがMFIに対応したサイトにすると検索上位になる可能性が高くなります。つまり、ペナルティ的な感じで順位が下がることはないが、他が上がるので結果的に下がることもある、と考えてください。
また、パソコンでの検索結果とモバイルでの検索結果は異なります。モバイルで検索上位を目指すならMFI対応のサイトを用意することは重要になります。
3-1 対応に最適なデザイン
最適なデザインは「レスポンシブ対応」のデザインです。
「レスポンシブ対応」とは、簡単にまとめると、画面サイズによって見せ方が変わることを言います。わかりやすいのは、パソコンでサイトを見ている時に、横幅を変えるとどうなるか。
当サイトをパソコンで見て横幅を変えると、以下のように見た目が変化します。パソコン用、タブレット用、スマホ用に対応したデザインになっています。これがレスポンシブ対応です。
3-2 スマホ対応サイトはどうすれば良いのか
以前は「スマホ対応」サイトがよく使われておりました。デバイスの違いを認識し、デバイスごとにデザインを用意したり、「http://○○○.com/m/」などとモバイル用のURLを用意し、そこにモバイル用のデータを用意しておくものです。
パソコン用のデータとすべて同じデータを用意しているのであれば良いのですが、スマホ対応サイトの方がデータが少ない場合がある、更新作業に手間がかかるなど、デメリットがあります。
余裕があれば現状のパソコン向けのページをレスポンシブ対応にするか、リニューアル時にレスポンシブ対応にされた方がよいかと思います。
3-3 GoogleアナリティクスとSearch Console
詳細は省きますが、サイトの診断やSEO対策に重要です。
サイトに問題があった時に連絡が来たり、対処法が表示されたり、アクセス数や流れがわかったり、、、機能はいろいろあるので使いこなすのは難しいので、気になる項目だけでも確認するために設定した方がよいです。
制作業者に設定を依頼した場合でも、ご自身で確認できるようにし、重要だと思う項目は1ヶ月に一回でも確認されることをお勧めします。