ブログの書籍化について
ブログの内容を書籍化する、という話しを聞いたことがあるかと思います。
表面だけ見ると、「すでにブログに原稿があるから、書籍化するのは簡単なのでは」と思うかもしれませんが、実際はそうではありません。
書籍化にあたりまず検討すべきこととして、テーマ(コンセプト)・特徴・目次があります。
テーマを決め、テーマと記事の内容から目次を考える。改めて書籍としての特徴を考えて、それが記事の内容となっているか確認する、などの作業が必要となります。
「無料で閲覧できる情報」を「書籍としてお金を支払って読む情報」に変換するという作業です。
各記事がテーマや特徴がしっかりしていれば、目次を検討し、書籍化としての原稿校正を行えば、あまり手間がかからずに書籍化できることもありますが、それはごく稀だと思ってください。
「おもむくままに書かれた記事を集めただけでは、書籍化はほぼ無理」であり、すでにブログに記事がある場合は、「記事は書籍用の原稿の元になるもの」ぐらいに思った方が良いです。
では、ブログから書籍化を効率良く進めるにはどうすれば良いかと言うと、「将来的に書籍化を目指してブログを始める」ことです。
「企画書関係は重要な設計図 -1」の『企画書で検討すべきこと』のうち、発行日、判型・ページ数、予価を除いた事項を検討してから、そのテーマ用のブログサイトを設置すると良いでしょう。
すでにブログを開始している場合でも、1つのテーマに絞ったブログを設置した方が、読者や出版社へのアピールになります。
最終的に書籍化できるかどうかは、いろいろな要素があるので厳しいところがありますが、書籍化を意識してブログを始めた方が確率は高くなります。
医学専門出版社、一般出版社問わず、出版社も書籍化できる医師のブログを探しています。
書籍化のために出版社に企画を持ち込むため、また、出版社に検索してもらうためには、テーマを絞ったブログの設置が必要になります。
実は、「書籍化の前にまずブログ」という流れは、「書籍化の前にまず雑誌の連載」という流れと同じなのです。
よって、雑誌の連載をもった(ネットで考えるなら、日経メディカルの連載をもった)つもりで、新しいブログを始めると良いでしょう。
その他、記事の書き方などいろいろと工夫すべきことがありますので、書籍化を検討してブログを始めたい方はご相談ください。ブログの設定から出版社への持ち込みまでご協力させていただきます。