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病院やクリニックのHPで他との差別化を図るためにすること

さまざまな病院やクリニック(以下、医療機関)のホームページ(以下、HP)を見て比較していると、いろいろと気づくことがあります。そこで、HP制作側の目線と患者側の目線でいくつかまとめてみました。
下記以外にも気づいた点はありますので、興味がある方はご連絡ください。

1.診療圏内のライバルと比較し、特徴や強みをトップページに書く

他でもよく使用されている文言だけを使用し、強みや特徴がわからないHPをよくみかけます。しかし、ライバルが複数ある中で選んでもらうためには、トップページに自院の特徴や強みをわかりやすく明記し、伝えることは重要です。

内科系クリニックや在宅医療クリニックの場合、元々何の専門なので何に強いとか、今は何に強いのかなどを明記するだけでも特徴や違いが出ます。

例:
リハ専門医で訪問診療を行っている場合、リハ目線での訪問診療や家屋修正の提案もできるなら、それをトップページに明記する。

また、「普通に行っていることだから」ということで、強調すべきことが書かれていない場合や、あっさり書かれている場合もあります。ライバルのHPを調べると、実は特徴や強みだった、なんてことも見つけられます。

例:
産婦人科クリニックで、周りの医療機関は4Dエコーを「予約制、有料」で行っているが、自院は「予約不要で平日は毎回実施、無料」で行っている。周りの状況を知らず、自院では普通に行っていることなので、強調せずあっさり書いていた。

例:
形成外科クリニックで、女性の形成外科専門医でレーザー専門医の資格を持っている人は少ない。レーザー治療技術の高さをアピールするため、そのことを明記する。

2.特徴を裏付ける情報を書く

例えば、消化器内視鏡が得意な院長のHPのトップページに「内視鏡専門医が痛くない内視鏡を行います」と書かれている場合を考えます。

Aクリニック:
内視鏡だけのページを用意し、使用する内視鏡機器、なぜ痛くないのか、実績、などなどの情報が載っている。

Bクリニック:

診療案内の「消化器内科」の中に「胃内視鏡」「大腸内視鏡」と書いてあるだけ。

患者としてHPを見た場合、どちらのクリニックを好意的にとらえますか、という話しです。

他の条件が同じ場合、やはり患者としては、説明していないよりも説明している方を、実績が載っていないよりも載っている方を選ぶ傾向があります。特徴を載せることは重要ですが、その根拠であったり、特徴を補足する情報を載せることは重要になります。

眼科クリニックで日帰り手術をアピールしたい場合は、手術件数を載せるも裏付けになります。

3.検索されたいキーワードを考えてHP全体やページの構成を考える

一般的に医療機関を検索するときは「地域名+診療科」「地域名+疾患」「地域名+症状」などのキーワードの組み合わせが考えられます。

医療機関名に地域名や診療科が入っている場合が多く、その場合は「地域名+診療科」で上位に検索されます。入っていない場合は、HPのタイトルに地域名や診療科を入れることで対応できます。

医療機関名に疾患名や症状が入っていることは少ないので、「地域名+疾患」「地域名+症状」の検索で上位に入るためには工夫が必要になります。SEO的に重要なことなのですが、対策がなされていないと思われるHPが多いです。対策することで、閲覧数は変わってきます。

また、重要なことは検索で上位に入るだけではなく、閲覧された後に必要な情報を提供することです。患者としては、検索・閲覧しても情報が少なければ、受診候補として後回しにしてしまいます。

受診して欲しい患者を想定し、その患者がどうやって(どのキーワードで)検索し、どのような情報を見て受診する気になるかを考えてHP全体やページ構成を考える、という戦略が必要になります。

例:
花粉症の患者を増やしたい内科クリニック。「地域名 花粉症対策 病院」などで検索上位になる仕掛けを作り、花粉症治療の詳細を解説したページを用意しておく。クリニック名には「呼吸器」とつけていないが呼吸器専門医なので、トップページや該当ページに「呼吸器専門医が対応」という内容の文言を目立つように載せる。

4.クリニックの場合、「顔が見える」方を選ぶ

私が患者として〇〇科のクリニックを受診する場合ですが、移動範囲内のクリニックのHPを調べ、比較して決めます。症状や疾患の内容にもよりますが、基本的には、HPに院長の写真や外観・院内写真があるクリニックを優先的に考えます。院長の顔や建物の顔が見えることで、1つ安心できるからです。

写真を載せていない、または少ない場合は、多めに載せた方が良いでしょう。その際、キレイさをアピールするような写真だけではなく、患者にとって役立つ場所(キッズスペース、バリアフリー、パウダールーム、授乳室、おむつ替えスペース、トイレ、など)もあると良いかと思います。

5.「今」のHP制作・運用の基本設定をしましょう

最後に、差別化ではありませんが、「今」のHP制作・運用の基本設定について簡単にまとめてみます。

HP制作本や制作サイトと見ると「常時SSL化」「モバイル対応」をしましょうと書いてあります。しかし、ともに設定をしていないHPをよく見かけます。

5-1 常時SSL化
常時SSL化とは、「常にこのサイトはセキュリティ保護されています」というものです。常時SSL化されていないHPは、ブラウザによってはURLの横に「保護されていない通信」などと表示されるようになってきています。全世界的に、常時SSL化を推奨する流れになってます。

詳細は「ホームページの制作・運用で、クリニックの院長や病院のWEB担当者が知っておくべき重要点」をご覧ください。

5-2 モバイル対応
今やスマホでHPを見ることが多いのは周知の事実かと思います。今の流れとしては、スマホ用のデザインを用意して、スマホでも快適に見れるようにしましょうというものです。
しかし、パソコン用のデザインしかなく、スマホで見るためには拡大をしなければいけないHPが多くあります。スマホ対応もいくつかパターンがありますが、今はレスポンシブ対応で作りましょう。

詳細は「ホームページの制作・運用で、クリニックの院長や病院のWEB担当者が知っておくべき重要点」の「モバイルファーストインデックス」をご覧ください。

5-3 Googleマイビジネス
また、医療機関のHPもビジネスサイトと考えられるので「Googleマイビジネス」の登録をした方が良いのですが、していないことが多いです。Googleマイビジネスは、Google上に簡易なサイトを持つ、というイメージで良いかと思います。

登録すると、Googleのパソコン検索で画面右に表示されたり、スマホ検索で上部に表示されます。情報を登録できるだけではなく、優先的に探されやすくなります。

冒頭にも書きましたが、上記以外にも気づいた点やHP制作での注意点はあります。HPの無料診断も承っておりますので、興味がありましたらご連絡ください。
▼メール:info@mc-pub.com
HP:https://mc-pub.com/

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