本立ちて道生ず

意味は「何事も根本が定まれば道は自ずと開ける」ということ。私が思う我が長兄の思考の根源である。

どんなところでも第一子と言うのは大変だと思う。高校や大学への進学、就職の過程で兄には身近な手本がいなかった。両親ではさすがに年代が離れすぎている。兄は本を買うなどして自発的に情報を収集せざるを得なかった。そういった生い立ちもあってか「まずは正しい型を身につける。そうすれば自ずと結果はついてくる。」という確固たる思考を持つようになった(と私は見ている)。将棋でも野球でもサッカーでも水泳でも卓球でもボウリングでもゴルフでも「まずは正しい型を身につけること」をとても大事にしているようだ。

一方の私は兄という身近な手本が居たため、比較的要領よく生きてきたと思われる。そういった生い立ちから「基本は結構簡単に手に入るから、やりやすいようにアレンジして、その次の独自性を出す。」と言う考えになっている。ともすれば基礎を軽んじて、いきなり独創性や独自性に走りだすところがある。

「守破離」でいう「守」、基礎理論を重視する長兄と「破離」という応用や独創を楽しむ私。同じ遺伝子を持っているがその結果は・・・
野球も水泳もサッカーも卓球も、もちろん将棋も兄の圧勝である。私が勝っているのはボウリングと雑学とギャグセンス(!)くらいか。がんばれ、雲のジュウザ(自称)。

・・・いや、たぶん私は「何かに熟達すること」より、いつしか「我流理論を構築する思考過程」が目的化していたのだ。結果的に勝利への執着が弱くなっている。・・・そういうことにしといたほうが精神衛生上良さそうだな(笑)。

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ハナー
CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。

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