実にきれいな自己矛盾

ウーマンラッシュアワー村本の戦争拒否宣言に賛否
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=4718395

聖人君子の尊い思想も、過激派の感情に流された考えも、粗暴犯の短絡的な言動も皆等しく。
彼の考えは彼の領域、私の考えは私の領域、それぞれの立場、権限範囲に属することなのは気に入ろうが、気に入らなかろうが「厳然たる事実」である。

ただ、意見の内容によっては、他への説得力、共感や共鳴を呼べるかどうかには大いに差が生じる。

彼の言葉で彼の矛盾を指摘するのがよいだろう。
「僕は国よりも自分のことが好きなので絶対に戦争が起きても行きません よろしく」
「でも自分の家族守るために相手殺したら相手にも同じように家族がいるかもでしょ。」

「私は自分を殺しにきた相手やいるかいないかわからない相手家族よりもよりも、自分や家族のことが大好きなので絶対に自分の家族守るために反撃します よろしく」
と切り返ししますかな(笑)。

1つ目で彼は 「国<自分 の価値観」を理由に(国の命令があっても)戦争に行かないという、いわゆる「良心的兵役拒否」っぽいことを主張して今す。

2つ目で「自分の家族守るため」というのは相手を殺してよい理由にはならない、なぜなら相手にも家族がいるかもしれないから」と主張しています。

1つ目と2つ目の主張で彼の都合で取り上げていない論点が浮かび上がります。

彼の価値観ではより大切なもののためには無視するものがあり、彼の場合は「国<自分(家族)<相手(家族)」という順序が浮かび上がります。

で彼の主張は彼の自由ですが、不自然というか、おそらく少数派な部分は「自分(家族)<相手(家族)」でしょう。自分を殺しに来た相手にも家族が「いるかもしれない」から相手に反撃しないというのは非常に不安定です。理由、前提、根拠に当たる部分に「いるかもでしょ」と言ってる時点で、議論的には「狙ってください」と言ってるようなものですね(笑)。

なので私は「自分(家族)>相手(家族)」の価値観を例示し、1つ目の彼の言い方を模倣した返しをするわけです。

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。