身内にこそなぜか腹が立つ理由「期待値の残滓」

職場で70代の女性パートNさんがいる。

ハナー「Nさん、PCや仕事でわからないことがあったら・・・」
Nさん「はい、なるべく聞かないようにします」
ハナー「いえいえ、むしろ逆で即座に聞いてください。」
Nさん「私物覚え悪いから・・・」
ハナー「なんべんでもどうぞ。覚えてもらうまで絶対に嫌な顔一つせず、同じことを教えるのは得意ですから!」
Nさん「ハナーさん、ご家庭でもそうなんですか?ご両親は幸せですね」
ハナー「両親?いや3回も同じことを聞かれたらイラついて怒っちゃいますね」

・・・あれ?なぜだ?

で、自己分析したのだが、両親ってのは自分が未熟な子供時代には完全な保護者、上位者という存在だった。ところが自分が大人になり、両親はそれなりに年老いて特にPC知識などでは逆転現象が発生している。おそらく腹立たしくなってしまうのはかつての上位者としての期待値の残滓なのではないかと思い当たった。そして血縁者に対する「わかってほしい」という甘えだろうか?

ただ別にNさんに期待していないわけではないのでこれだけでは理由としては弱いか?

Nさんについてはそもそも苦手な仕事でも一生懸命覚えようという姿勢があり、血縁関係のない他人だからこそ遠慮もある。一方で両親は趣味のことでもあり、そこまで自分では調べずにこちらに聞いてくるという姿勢の問題もあるだろう。

あとは仕事が停滞するマイナスのほうが気になるという点だろうか。Nさんが悩んで仕事が進まないほうが全体利益の損失となるので、私が笑顔で聞きやすい歩に気を作り続けるほうが低コストであるのだろう。自分の感情の制御ほど低コストでできることはないので。

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。