答えは「それが効率的(応急的解決策)だから」
「ミステリと言う勿れ」整(菅田将暉)、“日本のいじめ”への持論に反響「刺さる」「その考えが広まってほしい」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=137&from=diary&id=6816765
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かつて「正論よりも効率性」と書いたことがあるが。
ひとまず
「加害者の愚かな行為によって、被害者がさらに迷惑をこうむる解決策を講じなければならないのはなぜか?」
ということに置換する。
たとえば痴漢対策の「女性専用車両」も類似のケースになるだろう。「保護されるべき被害者の権利を素早く守るため」に被害者を加害者から逃がすわけだ。
むろん、「「いじめっ子」や「痴漢」という加害者側にこそ責任をとるべきだというのは「正論」だ。正論の延長には「皆が法律やルールを順守してそんな愚かな加害行為がなくなるべき」という「理想論」がある。
理想論は目指すべきものではあるが、同時に「容易に達成できないから」理想論というところもある。つまり愚かな加害者が法律やルールを体得するまでに時間がかかるだろうし、その間にも被害者が被害を被るかもしれない。もっといえば加害者が順当に更生するとも限らない。ゆえに「応急処置として、これ以上被害者が被害を被らないために逃がす」わけだ。
今回の「どうして、いじめられてる方が逃げなくちゃいけないんだ」の裏側にある「責任は加害者にあるのだから加害者が修正されるべき」という理想論。理想論だという理由だけで否定するものではないし正論だ。ただし、正論を守ること=「恒久的解決策」の前に、現実的で効率的な策を講じる=「応急的解決策」の必要があるということだ。
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CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。