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今、当医療法人では「組織化せよ」という標語を掲げています。

昨年10月に長岡駅前にエールホームクリニック長岡(駅前)を開院し、もう少しで半年が経ちます。
信濃川の西岸のエールホームクリニック(下柳)と併せて、医師10名、スタッフ約70名の規模となり、スタッフは流動的に両クリニックに勤務しています。

スタッフ数が増えたこともさることながら、両クリニックでの物理的な隔たりで、今まで1つのクリニックでやっていた運用方法が通用しなくなりました。
毎日顔をあわせていれば、何気ない会話で情報交換ができ、なにか決める事があればちょっと集まって相談しましょうとしてきたことが、簡単にできなくなりました。
実際、下柳勤務の医師と駅前勤務の私とは月1-2回会う程度で、コミュニケーションはもっぱらビジネスチャットツールを利用しています。チャットは、吟味した上で言いたい内容をストレートに伝えられる、自分のタイミングでやりとりできる、記録として残り見返せるといった利点があり、もはや、なくてはならない当法人の内部コミュニケーションツールとなっています。

もう1つのツールがweb会議です。両クリニックの昼休憩が重なっている時間を利用し、諸々の話し合いを行っています。
といっても、これらの文章や画像では細かなニュアンスまで伝えるのに限界がありますので、必要なことは直接話し合い、その内容を関係者に共有しています。

このような体制で、「組織化」が急務となりました。各部署でリーダーを定めて内部の連絡系統を明確にし、医師を中心として構成される理事会、部署を横断して診療の運用を検討するリーダー会、運営部会、医療安全委員会、ハラスメント対策委員会などが立ち上がりました。
また、患者様の急変時や、電子カルテシステムの不具合が生じた際、災害発生時など、有事の際の対応マニュアルの見直しや作成に取りかかっています。
運営部には新たに専門性の高い人材が入り、内部のシステムの整備に着手いただいています。

医師をはじめ、ほとんどのスタッフは実働部隊として診療に携わってばかりいましたので、ノウハウのないところからの手探り状態ですが、必要に迫られ、この数ヶ月、ドタバタと「組織化」を模索してきました。駅前開院は、診療面は下柳の踏襲でスムーズに行えていますが、内部の「組織化」という点で新たなゼロからのスタートとなりました。

「組織化」は、情報の共有によるスタッフの一体感を生み出し、また内部の透明性を維持するためにも大事なことです。
まだ取り掛かったばかりの難題ですが、皆がクリニック運営をよりよくしようという共通の考えの元に話し合って体制を整えれば、必ずよい「組織」となると思いますし、それが来院される患者様の安心感にもつながると考えます。

今後エールがどのようになっていくか、楽しみです。

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