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Match Up Makingとそのディティール 【単体記事】

こんにちは、現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch(X / 旧Twitter) です。(togetter / YouTube / ブログ
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普段、定期購読マガジン「現代バスケ戦術研究ノート」にて定期的に記事を執筆させていただいており、2025/1現在では、その全回が定期購読のみで閲覧いただける状態です。

しかしながら、一部から収録内記事の単体購入の希望もあり、今後、定期マガジン記事の一部をピックアップして、単体記事として再作成ないしリライトする方針としました。

今回は、「Match Up Makingとそのディティール」シリーズ(前編後編)を、総合して1記事にまとめる形で再筆させていただこうと思います。

是非一読いただけましたら幸いです。


今回は、Match Up Making(MUM)という概念、そのディティールについて論じていくことにします。

Match Up Makingは、私が2020年くらいに独自定義した(悪く言えば勝手に主張した)概念で、DF側のスクリーン・スイッチを利用して、こちら(OF)にとって都合の良いマッチアップを作り、そこをアタッキングするというコンセプトです。

定期購読マガジン第5回「グダグダなオフェンスへの処方箋」でも取り上げたことがあり、「セパレーションを攻めるか、ミスマッチを攻めるか」というバスケットボール・オフェンスの双璧のうちの一翼(ミスマッチ)の中で大きな存在感があるオプションになります。

極めて基本的な概念である一方、利用する意識が弱かったり、使えているつもりでもディティールが詰め切れていないチームが多いと思います。(プロにおいてさえ)

MUMの基本や気をつけるべきポイント、落とし穴などを詳らかにすることで、皆様の一助になれば幸いです。


①Match Up Makingの基本

 1. vs Smaller

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