これがどのような意味で理想の未来なのか? 1 Yutaka MOTEKI 2023年3月9日 18:20 「体調が優れないある日、スマートフォンアプリでかかりつけ医師の診断を受け、そのまま自宅で静養していると、ドローンが軒先まで医薬品を届けてくれた。」 別のある日、仕事で市役所に行く時間がなかったが、デジタル化された住民IDを使って必要な行政手続きはスマホで完結。町中に導入された自動運転バスによる移動もスーパーマーケットでの買い物も、すべて顔パス(顔認証)、デジタル地域通貨によるキャッシュレス決済で済んだ――。日経XTREND スーパーシティ“動く”全国マップ 「丸ごと未来都市」の中身とは? AI(人工知能)やビッグデータを活用した未来都市の実現を目指す「スーパーシティ」構想。2021年4月に政府が締め切ったスー xtrend.nikkei.com 日常生活のすべての場面で個人を識別しその行動を記録することが行われるならば、完全なる監視社会の完成ではないか。「オプト・イン」の仕組みであるとか、「オプト・アウト」することができるという説明があるようだが、そうすれば「スマート・シティ」では日常生活が成り立たない状況になっているのではないか。現在のところ、スマート・シティのアーキテクチャは根源的に非民主主義的である。多くのテクノロジーが、個人のデータを収集し、民間所有の不透明なアルゴリズムを使うことで、人の人生を左右するような決定を行っている。その過程で、大きな情報と権力の非対称が生み出されているのだ。政府や企業の立場は、監視や分析の対象となった人びとよりも有利なものとなる。ベン・グリーン著『スマート・イナフ・シティ』(人文書院、2022年発行) 監視資本主義とはなにか 「スーパーシティ 」の内実を暴く:朝日新聞GLOBE+ デジタル技術の普及とともに日常に入り込む監視活動を、20年間追及してきたジャーナリストで社会学者の小笠原みどりさんが、カナ globe.asahi.com ダウンロード copy #監視社会 #スマート・シティ 1 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート