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北九州市の公共工事の入札において談合がおこなわれたことが疑われる2つのケース
「入札情報公開サービスシステム(北九州市)」から得られる入札情報について確認してみた。1つは、「旦過地区建物(ステップ1ー2)解体工事監理業務委託」、もうひとつは、「門司港地域複合公共施設既存構造物とりこわし工事監理業務委託」である。
その2つの入札では、「予定価格」(注1)のままの金額で入札に参加する業者ばかりであり、本気で入札に参加しているとは思えない。
しかも、そのどちらの場合も、1社が予定価格より少しだけ低い価格で落札し、その額が最低制限価格よりはかなり高い。
昔の映画で「金環蝕」というのがあって、そのなかで「ロアー(lower)リミット」についての情報が漏らされるということがあったように記憶するが、その2つの入札では、「最低制限価格」の設定がまったく意味を持っていないという印象である。
入札情報公開サービスシステム(北九州市)
旦過地区建物(ステップ1ー2)解体工事監理業務委託
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門司港地域複合公共施設既存構造物とりこわし工事監理業務委託
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公共工事の入札で談合があったかどうかを推測する指標
公共工事の入札で談合があったかどうかを推測する指標にはどんなものがあるかを調べてみた。
Copilotの回答は以下の通り。辞退者が多いこと、「価格のばらつき」がほとんどないということなどの点で、談合があったことが推測される。
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発注見通し情報(門司港地域複合公共施設)2024年度第2四半期以降
![](https://assets.st-note.com/img/1728035912-2LZkVmERGOrUtDFjJ6Y9h0MC.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1728036390-yBaE1SfCZkX36sW78rThtHPA.png?width=1200)
ランダム係数
![](https://assets.st-note.com/img/1726836126-fTmeZxCEIhQwyaLgkR8FPbW7.png?width=1200)
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門司港地域複合公共施設整備事業と山下設計
門司港地域複合公共施設関連で山下設計は、2024年7月以降に、2つの契約を北九州市と結んでいる。それは、指名競争入札(2024年9月18日開札)と随意契約(2024年7月22日開札)である。
山下設計は、過去に、「山下設計・久保建築設計共同企業体」(注2)という形で「久保建築設計」と「共同企業体」を形成していた。この2つの会社の関係はどういうものだったのだろうか。また、この関係が今後も意味をもってくるのだろうか。
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随意契約(2024年7月31日契約、山下設計)
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[注]
(1) 予定価格が公表されていたかどうかの確認はできていない。
(2) 「山下設計・久保建築設計共同企業体」は「一般競争入札」に参加し、門司港地域複合公共施設新設工事実施設計業務委託(開札日:2022年8月30日) を落札した。予定価格と、落札価格との差は、61,976,000円。最低制限価格を下回って失格となる入札者があるケース。入札に参加したのは4社のみで、そのうちの3社が失格というのはどういう状況なのだろうか。
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[補足]
工事監理業務委託について、2023年10月までさかのぼって調べてみた。自社が落札しないようにするためにどのような方法が取られているかが明らかになった。