バックアップ
バックアップという言葉をどのような意味で使っているのだろうか。日本語に言い換えることはできないのだろうか。これがまず重要なことであろう。
バックアップ とはどういう意味か。
「市のバックアップがあり、大会が成功した」という場合は「後援」。
「データのバックアップを取っておく」という場合は「複製」。
「バックアップ電源の喪失」の場合、「予備」電源であろう。
「バックアップ首都」とは「予備首都」か?
首都(機能)
首都機能をまるごと首都圏から北九州市に移そうというのではあるまい——「首都移転」ではないだろうということ。
北九州市に「複製」首都をつくる——本物以外に——というわけでもあるまい。
バックアップ首都というのは、「予備」首都のことだろうか——電源喪失にそなえるバックアップ電源のように。
しかし、北九州市だけで、「予備」首都の役割を引き受けようというわけでもあるまい。
バックアップのデータセンターを北九州に置くとしても、それは、あくまでもデータセンターであって、バックアップ首都とは言えない。
日経新聞記事のタイトルが「北九州市にデータセンター、『バックアップ首都』に弾み」であったが、バックアップのデータセンターがあれば「首都」に近づくというものではない。今は、色々なところにある。建設反対運動が起こっているケースもある。
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私は、次のように考える。
批判的な考察をChatGPTにさせてみた
北九州市 令和5年6月定例会(第2回) における武内市長の答弁
「バックアップ首都」という表現が、やはり、おかしい。
北九州市だけで「首都」のバックアップになるとは想像できない。
北九州市が、単独で、複製首都あるいは予備首都を目指していくという方向は、明らかに非現実的。
首都機能の分散やバックアップということであるならば、北九州市が「首都」になるということにはならない。
「100万都市の復活」と同様に、まったく非現実的なキャッチフレーズ。