小さな間違い発見
B.エベリット『RとS-PLUSによる多変量解析』(シュプリンガー・ジャパン)
$${y_n}$$となるべき所が、$${y_q}$$となっていた。
訳書168ページの「コラム8.1:重回帰モデル」の本文1行目。
「目的変数$${y}$$の観測値を$${y_{1},y_{2}, . . . , y_{q}, }$$また$${q}$$個の説明変数$${x_1,x_2, . . . , x_q}$$の観測値を$${x_{i1}}$$, $${x_{i2}}$$, $${. . .}$$ , $${x_{i_q}}$$(ここで$${ i= 1, 2, . . . , n}$$)としたとき、・・・」という部分である。
コラムの最初のところでどういうことか理解できず、かなり悩んでしまった。
原著を確認して、翻訳書が間違っていることを確認した。
自分の理解力に問題があるわけではないということで、ほっとした。
この文章を書いていて、noteでTeX記法が使えることがわかった。
$${\TeX}$$とか$${\displaystyle\sum_{i=1}^n}$$とかと表示できる。
$${\cfrac{a}{1 + \cfrac{1}{b}}}$$や、$${r= \frac{ \textstyle\sum\limits_{i=1}^n (x_i- \bar{x})(y_i- \bar{y})}{n \sigma_x \sigma_y }}$$というのも。
最初の$${y_n}$$は、「y_n」を特別な記号で囲む。
別の場所でも間違いを発見。訳書の113ページの「コラム 5.2 :カイ二乗距離」の中。ドットが有るか無いかは大問題。
$${p_{11}}$$ = $${n_{11}}$$ / $${n_{1.}}$$となるべき所が、$${p_{11}}$$ = $${n_{11}}$$/$${n_{1}}$$となっていた。
これは、原著でもそうなっていた。
別のことだが、同じコラムの中で、以下のように書いてあった。
「1次元の解」ということの意味が理解できなかった。「列及び行カテゴリに対するそれぞれの座標がともに大きい正の値であれば……、それは行$${i}$$と列$${j}$$の間に正の相関があることを表す」という文が次に続いている。
「導出された座標をどう解釈するかについては、一度に(横軸あるいは縦軸の)1つの次元(の結果)だけに注目すれば、簡単に説明できる」という意味なのだろう。
「1次元の解」という表現にとまどってしまった。原文には「1つの1次元の解だけ」(only a one-dimensional solution)と書いてある。
solutionを解と訳すことは間違いではないが、計算結果ぐらいの意味なのではないだろうか。
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