観光産業関係者は、日本語の破壊者のようだ。そもそもレガシーということばをなぜ使うのかに疑問があるが、採択された事業のタイトルの中には、常識外れのものが多い。常識を外れることが求められていたのだろうか。
まず、「山口県下関市および福岡県北九州市: 関門海峡 光の架け橋メガトリップエリア構築事業」について。
「光の架け橋」という表現が何を意味しているのか不明である。「光と影」の光なのか、それともライトアップ(関門橋やジップラインの)のことなのか。
また、「メガトリップ」とは何だろうか。「メガ」というカタカナ言葉を使えば、「すごーく大きい」というニュアンスが出てくると思っているのだろうか。
「メガジップライン」が、「メガトリップ」のことなのか。
ジップラインとは、「山や森など自然のなかに架けられたワイヤーロープにベルトとハーネスを装着してぶら下がり、プーリーと呼ばれる滑車を使って滑り降りるアウトドアアクティビティ」のことらしい。