武内和久新市長が前市長の在任期間を「失われた16年」と批判するのは的外れだ。
武内和久新市長の主張する「失われた16年」というのは、「人口減少、それから一人当たりの報酬、あるいは財政の悪化という面では、全国のペース(注1)を超える勢いで元気を失っていたということは、事実からして明らか」という意味のようだ。
これが「事実」かどうなのかは調べてみようと思う。また、これからどういうことが起こっていくかをウオッチしていこうと思う。しばらく「市政watcher」として時間をつぶすことになりそうだ(注2)。
今の段階で言えることは、新市長が選挙中に公約としてあげた「人口100万都市の復活」などは、「市民の皆さんと一緒に」考えていけば達成できる、というような課題ではないということだ。
また、「稼げる街」という公約もどうしようとしているのか意味不明だ——関連があることなのかわからないが「一部の市議や経済界」が企んでいたという「IR誘致」が失敗したことは喜ばしいことだ。
政策に関することはイメージ戦略担当者やコンサルティング会社(注3)と相談するよりも、市役所の各部局の職員からしっかりレクチャーを受けて勉強する必要があるのではないか。
「改革」と称して現実を無視したナンセンスな達成目標をトップダウンで指示するべきではない。
付け加えて言えば、「市民の皆さんと一緒につくる市政」を目指すということだが、選挙運動で使った「未来構想図(第一弾)」のようなものは、市民を幼稚園児扱いしているとしか感じられない(注4)。
[注]
(1) 「全国のペース」という場合の「全国」とは、何を示すのだろうか。福岡市との比較は選挙中にどこかで聞いたように思うのだが。
(2) 市政に関心を持つことができたという意味では感謝している。
(3) 武内和久氏の場合、ご自身が「BLOOMIN’ JAPAN株式会社」というコンサルティング会社(北九州中小企業経営者協議会会員)の代表取締役のようである。会社のミッションとして「あらゆる「人」「企業」「地域」 のチャレンジを創り出す——あらゆる人と企業と地域が、潜在力と可能性を最大限に発揮し、リスクをとってチャレンジできる日本を創ること」ということがウェブサイトに掲げられている。(現在はそのサイトを閲覧することができない。)
(4) 第二弾がどんなものになるのか見てみたい気はする。
[参考]
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