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サンセバスチャンからマドリードに向かう鉄道の中でnoteを書いています。
成田〜北京経由〜マドリード〜バスでサンセバスチャン、の予定だったんだけど、おそらく北京での積み忘れによるロストバゲージから始まり、観戦しようと思ってた試合の時間を勘違いしてて遅れてスタジアムに行くことになったり、ピンチョスいっぱい食べて私がややお腹こわしたり(胃薬もロストバゲージの中)なかなかのトラブル続き。THEハネムーンみたいなのからは遠くて、結婚式もあげてないわたしたちに夫婦としての試練が与えられてんのか。
今日は朝5:02にサンセバスチャンを出て10:00にはマドリードについて、そこから40分くらいで空港に移動。11:00前後にロストというかディレイドバゲージをターミナル1でピックアップしてターミナル2に移動して、免税手続きしてちょっとお土産買ってスムーズにフランクフルト行きの飛行機に乗る予定だった。のですが、サンセバスチャンで駅の故障とかいう謎理由(始発までにどうにかしてくれ)で6:20くらいまで待ちぼうけ。駅員さんは英語通じず困った顔してたら、近くにいたおじさんが「英語話せるよ」と声をかけてきてくれた。5:30くらいの時点で「あと10分くらいで来るみたい」と言ってくれたけどそこから50分もかかっとるやないかーい。
ちなみにロストバゲージは毎日トラッキングサイトみたいなのを見ていて、昨日の朝の便でマドリードの空港に到着するのがわかっていた。サンセバスチャンのホテルで受け取る時間はなさそうだったので、「ホテルには送らないで空港にキープしておいて」とメールしたら「あんたの荷物はまだ見つかってない」と。は?と思って「いやトラッキングサイトにこう書いてあるけど」と返したら「あんたが正しかったわ」って返ってきた。エアチャイナさん、まじでちゃんと仕事してください。
サンセバスチャンのホテルのスタッフもみんなすごくいい人で、荷物がないわたしたちに充電器を貸してくれたり服を買えるところを教えてくれたり、エアチャイナに連絡を取ろうとしてくれた(結局取れなかった)。サンセバスチャンもバスで行ったビルバオも、英語はあんまり通じないけどみんなやさしくて、とにかくそれに救われた。
神経質だし心配性だし旅行の荷物も多いタイプの人間だし、「旅行だから多少のトラブルで出費が増えても仕方ないよね」とかあんまり思えないケチな人間なので、そもそも本当に旅行(特に海外旅行)に向いてない。いま乗ってるマドリード行きの鉄道のチケットも、当日朝早くて乗り場迷ったりするのこわいから、一昨日窓口までチケット買いにきて乗り場を確かめた。今朝はホテルからサンセバスチャン駅まで歩いて20分強、治安は悪くないけど朝早いのこわいからタクシーを予約してもらった。
日本ってキチっとすることを優先するあまり自分にとっても他人にとっても窮屈なことがあるから、外国のおおらかさがうらやましいみたいなことを思うこともあるけど、荷物は届かないわ鉄道は遅れるわで、今回はそのおおらかさ的なもののせいで、たのしさよりも不安にヤラれる瞬間がある。何かあったら「どうにかなるでしょ」って言うけど、それはいつも不安な自分に言い聞かせるため。旅行だけじゃなくて仕事でも人生でも「どうにかなるでしょ」って言うのはだいたい不安の裏返し。で、どうにかなるための理由を頑張って探そうとする。
わたしは学生時代にテスト勉強が終わらなくて泣きそうになると、「いまごろ地球の裏側はお昼だな」とか「戦争地域ではもっと大変な子どもたちがいるな」とか思うことで朝方まで頑張るタイプだった(仲間いませんか)。今回空港で荷物が出てこなかったときも「今後荷物が見つからなくてもモノがなくなるだけ」「戦争とか災害でモノだけじゃなくて思い出もなくしちゃう人もいっぱいいる」とかそういう理由を考えたりしてた。
じゃあなんでそんな不安になってまで旅行行きたいのという話なんですが、できるだけいろんなところに行きたい/いろんなことを見たい知りたいという好奇心と、生きてるならいろいろ経験しといた方がいいでしょ的なある種の義務感。そしていろんなところに行きたい/いろんなことを見たい知りたいと思うのは、この神経質で心配性な自分の世界をできるだけ広げてあげるためみたいな、そんな感じ。今回の旅ははじめてのこともたくさん経験してるので、わたしが旅行に求めるものは大いに達成できています。サンセバスチャンでは化粧もオシャレもできなかったけど、それでも旅行自体はたのしめるもんだということにも気付いた。まあ自分の満足できる自分でいれるに越したことはないのですが。
このあとはマドリードからフランクフルトに移動。まずは無事に鉄道がマドリードに着いて、荷物をピックアップして、飛行機に乗れますように。そのあともフランクフルトからデュッセルドルフへの移動とかあるけど、まあどうにかなるでしょ。
それにしてもサンセバスチャンもビルバオもとてもいい街だった。リベンジする理由もできたし、今度は荷物ある状態で来たいな。
<追記>
その後鉄道は無事にマドリードに着き、空港までのタクシーもすぐに拾えて荷物もピックアップできました。が、フランクフルト行きのチェックインカウンターに行ったらなんか知らんけど座席が確保できてないからスタンバイでと案内される(オーバーブッキング?)。
キャンセル分でるかもだからとりあえずゲートに行け、何かあったら別のフライト案内するし補償はするからと言われ、いやさすがにこの旅いろいろありすぎでしょうが🖐️と思いながらゲートに向かう。
ゲートでは最後のお客さんが乗るまで待ってと言われ、ドキドキしながら待ってたらacceptedと。まーじでよかった。ずっと不安すぎて免税手続きやお土産どころではなく、会話をたのしむ余裕もなかった🖐️旅行後半で巻き返すぞ🖐️
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