アタシがしたセックス、全部レイプ ~20代のアタシ~
第2話
アタシはあんまり大きな鏡の前に立たない。
自分の身体全体見たくない。なんか悲しくなる。
触られたくないのに触られたオッパイやお尻、舐められたくもないのに舐められた背中や太もも、そしてそれを拒否しなかった自分の顔。
鏡に映ると、その汚い手や気持ち悪いベロが蘇ってくるから。悲しいのに泣いてない自分の顔が蘇って悔しくて腹が立つ。だから、大きな鏡は嫌い。
あと、電車のホームの1番前は絶対立たない。
飛び降りたいって思っちゃう。 アタシ、危ない人だね。
ホームの1番前に立つと、吸い込まれそうになるんだ。
線路が見えるんじゃない、なんか霧みたいな雲みたいなふわーっとしたものが見えるんだ。
ちょっと風が吹いたら、アタシの身体がふわーって吸い込まれそうだから、いつもホームの隅っこで待つようにしてる。
アタシが乗った電車の次の電車がくる前に、ホームの1番前にたった人が飛び込んで死んだ。
アタシと同じことを考えてる人が他にも居たんだ。きっとその”ふわーっとしたもの”が見えたんだ!
そんで、吸い込まれたんだ!
吸い込まれて、その人は気持ち良かったのかな?嬉しかったかな?幸せ感じた?
アタシも知りたい、そのフワーって場所。行ってみたい。
続く