なんか分からんけど、好きな漫画に対して色々書いてみた
またまた感染者数が増えてきたので、今後も気を引き締めて行こうと思っている私。(何を?)そんな私が家で出来ることといえば本を読んだり、映画を見たり、掃除したり(1番好きな掃除場所は水回り)たんまーーに料理したり(料理は得意じゃなくって、レベルで言うと味噌汁は作れるけど、パエリアは作れないくらい)、断捨離したり、一点をボッーと見つめたりすることくらいで、もともと家にいることが大好きだし、ずっと居られる私にはそんなに今の状況がストレスではないんだけど、でも何か新しいことをやりたいなって思ってて、そんなとき久しぶりに私の大好きな漫画をもう一度読みたいって思った。
これを新しいことと言うのかどうかは置いといて、今日は私が今年中にもう一度読みたいって思っている大好きな漫画を紹介したい。
本は多くが一冊で完結するから、本自体を所有することはいいんだけど、漫画となると何冊もあって、だから最近はLINE漫画で、漫画が手元にない状態で読めるようにしている。常に好きな漫画を持ち運べる状態だから、漫画はネットで、小説やエッセイ、コラムは本という実在するものを購入して行こうと今後は考えている。
そんなわけで、まず私がお薦めしたい大好きな作品1つ目は、【有閑倶楽部】
一条ゆかりの少女漫画で、金持ちの男女3人が、問題を解決したり、学業はそっちのけでいろんな出来事に首を突っ込む高校生達のお話。
初めて読んだ時は、私がおそらく中学生くらいで、なぜか実家にあったので、夏休みの間に読んでいた。面白くって面白くって、面白くって一気に全巻読み、1番好きな話は白鹿野梨子の若干の初恋的な話のところ。お嬢様の野梨子とちょっとヤンキー系の男の恋の話で、中学生だった私は内心キャーキャー言っていたのを覚えている。ちなみに、6人の苗字は全員日本酒の名前で、私は登場人物としては剣菱悠理のあの食べても食べても太らないスタイルと、白鹿野梨子のあのおっとり感と、黄桜可憐のあのセクシーさを合わせ持った女になりたいし、菊正宗清四郎のあの頭脳と、松竹梅魅録のあの仲間を思うヤンキー気質なところと、美童グランマニエの…美童は別にいいいや、まあ、清四郎と魅録がとにかくカッコイイ。
1981年に連載開始なので少し古いんだけど、今読んでもすっごい面白い私の大好きな作品。
2つ目は、【H2】
もうね、最っ高よ、あんた。ぶっちゃけ、あだち充の漫画で1番有名なのは【タッチ】だと思うんだけど、タッチもいいんだけど、私は【H2】の方が好きで、まあご存知の通り、高校野球のお話。それもあだち充らしい2人の少年と1人の女の子をメインにその周囲の人間も巻き込んだ、青春と恋が描かれている。もう幼馴染ってなんなん。そんなんずるいわ。ヒロも英雄も両方かっこいいし、雨宮ひかりは、南ちゃんの生写しだし、古賀春華も可愛いのなんの。別に野球は好きでも嫌いでもなかったんだけど、この漫画を読んだ、これもおそらく中学生の頃、それも夏!ああ早く高校生になりたいって思ったし、高校野球を見てて年上のお兄さん達がキラキラ眩しく見えたし、こんな人たちと恋愛したいって思ったし、でも実際高校生になったら、野球部を間近で見て全くキラキラしていなかったし、それが年上だったのが、どんどん同い年になり、今では5歳も上で、まじ超うける、って感じ(笑)
それを父親に言ったら、彼は「俺なんて、もうプロ野球の監督が俺より年下だぜ〜」って言ってて、ああまだまだ先が長いって思ったわ。
私は基本的に高校野球は暇があれば夏の間見ていた。そんな熱心なファンでもなんでもないんだけど、今年はあれが見られないとなると、少し今年の夏は物足りないな、と年末に1年を振り返って思うだろう。高校野球は全く関係ない私でも、なぜか元気を貰える、そんな存在を作ったのは、おそらくあだち充で、ヒロとヒデオの2人のヒーローの【H2】だろう。
これも実家に置いてあった漫画の一つで、毎回夏に実家に帰ると屋根裏部屋のあっつい所から、【H2】を引っ張り出して、好きなシーンを読むのが私の恒例の夏の過ごし方だ。今発売中のあだち充の【MIX】もええよな〜。
3つ目は【キャッツ❤︎アイ】
これまた実家にあった漫画の一つで、どんだけあるんだよって話なんだけど、スラムダンクとかテニスの王子様とか、タッチとか、色々あってその中でもキャッツ❤︎アイは、なんかやっぱりかっこいい女たち、っていう私の大好きなストーリーの基盤。三姉妹の泥棒の話で、それに加え、若い警察官の内海俊夫と次女の瞳の恋愛もいいんだよな〜。最近読んだ、【ルパンの娘】みたいな設定で、こういう設定ってよくあるんだけど、キャッツ❤︎アイの1番の見所はやっぱり三姉妹のそれぞれの個性が、よくある兄弟関係としっかりと重なっていていい意味でわかりやすいところ。例えば、長女の泪ねえは、しっかり者で、常に冷静、長身グラマラスな体型と妖艶な美女、次女の瞳は、もちろん美人で、でも少しドジな部分があり、俊夫との恋愛でも奥手な部分があって、それがすっごく可愛い。美人で、なんでも出来るように見えているが、少しドジみたいなところって人間らしい、ってなんだかんだ大事だなと思うし、それをしっかりと近しい人に見せる、曝け出すってある意味魅力だと思う。三女の愛は、ショートカットでお目目がくりくりの可愛い系。まだ高校生なんだけど後5年もすれば、もう瞳や泪ねえと変わらないくらい美人なお姉さんになっているだろうし、少し頑固でファザコン気味なとこもいかにも末っ子らしい可愛さがある。
キャッツ❤︎アイはなんと言っても最後が切なくて、瞳と俊夫の関係性に普通に泣いた。あーーーー北条司最高、彼の作品でキャッツ❤︎アイが1番好きかなあ。
4つ目は、超最近の漫画なんだけど【ちひろさん】
この漫画はすごいですよ。本当に。何がすごいって、おそらくハマる人にはハマるし、ちひろさんの言っていることが理解できない人には全く理解できない、と思われる究極の漫画だと思う。私はもちろん前者なわけで、ちひろさんみたいな人間になりたいと思うし、常に心の中にちひろさんを住まわせて、悲しいときはそっとちひろさんに相談したり、慰めてもらったり、でもちひろさんだって生きていて、彼女は彼女でいろいろと経験し、いろんな思いを抱えてきた、みたいな、そんなようなお話。
作者の安田弘之は、【ショムニ】が代表作なんだけど、この【ちひろさん】も本当に最高。端的にあらすじを書くと、風俗嬢で働いていたちひろさんが、ひょんなことから弁当屋で働き始め、その弁当屋で出会った人たちとちひろさんの生活の一部が描かれている。私の大好きなちひろさんの名言をいくつか紹介すると、山ほどあるんだけど、最初の【風俗嬢でした、という挨拶に、人はうっかり、その素顔を、見せてしまうものだ、困る人、引く人、俄然興味を持つ人、同情する人、がっかりする人、すぐに抱けると思う人、面白いよね】
これを面白いよね、の一言で片付けるんだけど、その面白いの奥にいろんな経験から生まれた思いがあって、考えがあって、やはり、人生の酸いも甘いもたらふく若いうちに経験してきたちひろさんは、おそらく今後の人生を上手に楽しむことができる人だし、自分が何がしたいのかを明確にされているからあまり悩んでいる風には見えないし、だからこそ周りがちひろさんを大好きで、憧れられ、人気者なんだけど、どこか心ここに在らずな表情とミステリアスな雰囲気が結局は誰も自分のテリトリーに入れていなくって、遠くへ行きそうな、儚い雰囲気をも、持っている、ものすごく実在していなさそうで、でもどこかにいるんじゃないかと思わせるような作品。本当に大好きで、これは私の悩みや、悲しみ、全ての感情においてのバイブルだ。
5つ目、こちらだけ、まだ完結していなくってなんとも言い難いのだが【違国日記】
これもいいよね〜。ヤマシタトモコさんの作品で、もう最高。主人公の高代槙生の言葉一つ一つがおしゃれで、丁寧で、しっかりと物事を考えながら発言していて、時間がゆったり流れていて、でも部屋が汚かったり、連絡がまめじゃなかったり、でもそんな完璧じゃない槙生が言う一つ一つの言葉に感化されている自分がいる。一人が大好きで、基本的には一人で生きていく、みたいな強気の槙生が急に仲が良くなかった姉夫婦の一人娘、田汲朝と一緒に住むことになる。
全く違う二人の同居生活が、トラブルや多少の口喧嘩もあり、それでも高校生という多感な時期に槙生のような人間と一緒に時間を過ごせる朝がただただ羨ましいと思わざる終えなかった。個人的には槙生の親友の前髪短い醍醐奈々が大好きだし、槙生の元カレの笠町くんはいい人で、あーどうにかこうにかならないかなーって思ってるんだけどでも30代の恋愛ってそういうもんなのかなーって思ったり。
私の槙生の1番好きなフレーズが、【あなたの、感じ方は、あなただけのもので、誰にも責める権利はない】っていう文章が胸に突き刺さった。そうだよなあ。私もあなたもこれまで生てきて、いろんな感情を経験し、さらに自分で考えたものを批判される必要はないし、あなたのこれまでと私のこれまでを比べるのもおかしいし、それでも、ある程度の「当たり前」はやらなければいけないんだけど、でもその「当たり前」も人それぞれ違うくて、だからって事細かに、当たり前とはなんぞや〜って明記するのもおかしくて、もう人生疲れるし、私が考えてやったことが自分勝手だ〜とか批判されて、バカだバカだ、って言われるのはもう辛い。だから最低限度のルールを守り、批判をされても気にしないような生き方をしたい。口で言うのは何もかもが簡単なんだけどね。
槙生の言うこと、やることにすっごい私は共感できて、ああ辛いなあ、って思うときも、槙生みたいな人がいるから大丈夫って思ってる。槙生は実際の人間じゃなくて、作られた人物なんだけど、でも槙生を作ったのは私と同じ人間だから、どこかで私と槙生も繋がっていて、かすかに接点がある気がすることを祈ってる。
以上5点が私の特に好きな、漫画でした。本当に趣味で書いたこの5つの漫画への愛。本当はもっともっと、【砂時計】とか、【NANA】も大好きだし、【ワンピース 】もゾウ編から見ていないから読みたいし、【頭文字D】はなんとなく気になるし、【ホットロード】も漫画の方が良いし、映画も漫画も小説も、物語はいつも私に新たな景色を見せてくれる、違う人間になれた気がして、違う人間からの目線で考えることができる。この私の人生に物語は欠かせないと改めて思った。
お家生活、まだまだ楽しめる自分がいて、よかったです。
ウェブ漫画はTSUTAYAで借りるより当たり前だけど高いのがネックです。
ウェブ上の漫画の貸し出しがあればいいのにな、とつくづく思う雨が降っている今日、お休みなので家で【有閑倶楽部】のように、豪快に、【H2】のように何かに一生懸命になり、【キャッツ❤︎アイ】のようにセクシーに、【ちひろさん】のようにユーモアたっぷりに、【違国日記】のように我を忘れず、過ごしていきたいと思ってる。
以上、真央の大好きな漫画でした。
ps 金原ひとみさんの【パリの砂漠、東京の蜃気楼】読んでる途中だけど、面白いよ…
あちゃちゃちゃちゃ〜。