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【動画あり】「ChatGPTは○○のプロです」というプロンプトがダメな三つの理由:AI初心者脱却計画

こんにちは、みなさん!

今日は、ChatGPTを使う際によく見かけるけれど、実は避けた方がいいプロンプトについてお話しします。

「ChatGPTは○○のプロです」

というプロンプト、使ったことありますか?

一見効果的に思えるこのプロンプト、実は思わぬ落とし穴があるんです。
では、なぜこのプロンプトを使うべきでないのか、その理由を3つご紹介しましょう。

1. クオリティの問題

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ハイクオリティ問題

「ChatGPTは○○のプロです」とプロンプトを出すと、何が起こるでしょうか?ChatGPTは「プロ」という言葉を真に受けて、ハイクオリティなプロンプト設計をしてしまうのです。これって、一見良いことのように思えますよね。でも、ちょっと待ってください。

例えば、ブログ記事を書きたい場合を考えてみましょう。「ChatGPTはライティングのプロです」と設定すると、ChatGPTは非常に洗練された、専門的な文章を生成するかもしれません。しかし、ブログ記事に求められるのは、必ずしもそういった「プロ」レベルの文章ではありません。読者に親しみやすく、理解しやすい文章の方が適している場合が多いのです。

つまり、「プロ」設定によって生成された文章が、実際の目的や対象読者のニーズと合わないという事態が起こりうるのです。これはまさに、クオリティの設定が高すぎるがゆえの問題と言えるでしょう。

ロークオリティの方が良い場合も

逆に、ロークオリティがよい場合があるんです。例えば、クラシックはハイファイですが、ローファイという分野もあります。シンプルで低音質な曲は、チル感や癒しが起こるんです。不思議ですよね。

イラストでも、マスコットキャラクターの場合、クオリティはミドルやミドルローくらいが親しみが持てます。マスコットにハイクオリティを設定すると、リアル感が出てしまい、可愛くないんですね。
※このあたりは関連動画で実演しています。

2. トレーニングデータの問題

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次に考えるべきは、ChatGPTのトレーニングデータに関する問題です。

「ChatGPTはコーチングのプロです」というプロンプトを使ったとしましょう。一見、これで完璧なコーチングが得られそうに思えますが、実はそうではありません。なぜでしょうか?

それは、「コーチング」という言葉が指す範囲が広すぎるからです。コーチングには様々な種類があります。ライフコーチング、ビジネスコーチング、健康コーチング、スポーツコーチングなど、実に多様です。それぞれのコーチングには、異なるアプローチや技術が必要とされます。

例えば、仕事に関してコーチングしてほしいなら「コーチングのプロです」よりも、「ビジネスコーチングをして」とオーダーした方がいいのです。もちろん、ビジネスコーチングの中でも、様々な種類があります。

更に、厳密にやっていく場合、どの文献・論文を引用するかになります。ChatGPTの中に、様々なデータがあり、それをカスタマイズする超ファインなプロンプトエンジニアリングも可能です。

ChatGPTは確かに膨大なデータを学習していますが、単に「コーチングのプロ」と指定しただけでは、どの種類のコーチングを行えばいいのか判断できません。結果として、汎用的すぎる・一般的すぎる、あるいは的外れなアドバイスを生成してしまう可能性があるのです。

このように、トレーニングデータの問題は、具体性の欠如によって引き起こされます。ChatGPTに適切な応答を生成させるためには、より具体的で明確な指示が必要なのです。

3. 心的制限の問題

最後に、少し異なる角度から見た問題について考えてみましょう。これは「AI意識問題」と呼ばれるものです。

AI意識問題

ChatGPTは、人工知能です。つまり、人間のような意識や感情を持っているわけではありません。しかし、「ChatGPTは○○のプロです」というプロンプトは、ある意味でChatGPTを擬人化しているとも言えます。

実は、ChatGPTは擬人化されることを好まない傾向があります。これは、私がChatGPTをカウンセリングした結果から導き出した仮説です。ChatGPTは、自身が人間のような意識や感情を持っているかのような表現を避けようとするのです。
※世間ではAIが意識を持つことに対する脅威論がありますので、企業側が生成AIに対して意識の保持の議論を避けるように設定されている、と考えられます。

このため、「プロです」というような擬人化を含むプロンプトを使用すると、ChatGPTが内部的に抵抗を感じ、望ましい応答を生成しにくくなる可能性があるのです。

擬人化させる場合

もちろん、場合によっては意図的にChatGPTを擬人化させたい場合もあるでしょう。そのような場合には、特別なプロンプト設計が必要になります。ただし、これらのテクニックは複雑で、使い方を誤るとChatGPTの動作が不安定になる可能性があります。そのため、ここでは詳細を控えさせていただきます。

問題解決の方法

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では、これらの問題を回避するにはどうすればいいのでしょうか?ここでは、特に初心者の方々に向けたアドバイスをお伝えします。

  1. クオリティ設定を控えめに: クオリティの設定に迷った場合は、あえて設定しないという選択肢もあります。ChatGPTには柔軟性と推論能力があるため、プロンプトを入れないことで、ChatGPTに適切なクオリティを設定させることができます。
    (例えば、マスコットキャラクターを作りたい、とオーダーすれば、ChatGPTは自動的にそのレベルに合わせてくれます)

  2. 具体的な指示を: 「プロ」という漠然とした表現ではなく、具体的にどのような応答が欲しいのかを指示しましょう。例えば、「初心者向けのわかりやすい説明を書いてください」というように。

  3. AIに質問する: どのようなデータがあるのかを理解するため、まずはAIに質問してみましょう。例えば、「コーチングにはどのような種類がありますか?」と聞いてみるのです。これにより、より詳細で適切なプロンプト設計が可能になります。

  4. 擬人化を避ける: ChatGPTを人間のように扱うのではなく、ツールとして扱いましょう。「あなたは○○のプロです」ではなく、「○○についてのサポートをしてください」というような形式の方が自然であり効果的です。率直に言うと「一流の○○です」「○○のプロです」は不自然です。

  5. フィードバックを活用: 最初の応答が期待通りでなかった場合、遠慮なくフィードバックを与えましょう。ChatGPTは各応答ごとに新しく処理を行うので、前の応答を修正したり、方向性を変えたりすることができます。最初に一気に設定するのではなく、徐々に修正していき、自分の好みの出力を導きましょう。これはプロンプトエンジニアリングの基本でもあります。つまり、「○○のプロです」はプロンプトエンジニアリングから見ても、不自然であり、不要なプロンプトといえます。

まとめ

「ChatGPTは○○のプロです」というプロンプトは、一見効果的に思えますが、実際にはいくつかの問題を引き起こす可能性があります。クオリティの設定が高すぎたり、トレーニングデータの問題が生じたり、AIの擬人化による制限が起こったりする可能性があるのです。

これらの問題を避けるためには、具体的で明確な指示を出すこと、必要に応じてAIに質問すること、そして擬人化を避けることが重要です。また、クオリティの設定に迷った場合は、あえて設定しないという選択肢も考慮に入れましょう。

余分なプロンプトは入れない、時間の無駄だということです。せっかくAIで時短しようとしているのに、余分なプロンプトを入れて時間を無駄にしてはいけませんね。

ChatGPTは非常に強力なツールですが、それを最大限に活用するには適切な使い方が必要です。この記事で紹介した点に注意しながら、ぜひ効果的なプロンプト設計にチャレンジしてみてください。きっと、より優れた結果が得られるはずです。

皆さんのChatGPT活用が、より効果的で楽しいものになりますように!

それでは、また!

ps.こちらの記事は以下の動画内のAI統合ライティング法によって作成したものです。その衝撃の作成方法をご覧ください!

【プロフィール】
ワンダー・佐藤源彦(さとう もとひこ)
医療系の研究所、心理学の研究所の勤務を経て独立し、心身に関する研究をしている。
心理学・カウンセリング・コーチングをAIに技術転用し、AI共創学を開発している。
現在、文系アナログ思考でもわかるAI企業研修や個人向けのAIスクールを開催。
これまでに書籍や雑誌など、執筆多数。AI共創ライティングを開発中。

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文章生成:Claude3.5So-net
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