才能開花と共感覚(潜在能力の解放)
はじめに
才能開花と共感覚について書こうと思います。
才能については、潜在能力が解放されないといけないと思います。その潜在能力の一部が共感覚(シナスタジア)と言われるものです。これはトレーニングすれば身に付くと思うので、やってみていただければと思います。が、今回は原理的なことのみを述べます。
潜在能力とは?
潜在能力とは文字通り、自分では気づかない「潜在する能力」です。心理レベルでは無意識の領域であり、脳レベルでは大脳辺縁系以下の領域です。逆に、意識できる顕在能力は大脳新皮質と見ます。まとめると、以下となります。
顕在能力=大脳新皮質レベル(意識)
潜在能力=大脳辺縁系・脳幹レベル(無意識)
つまり、潜在能力とは動物的な脳のレベルの力といえます。
文明人の私たちは、その文明の便利さから、動物的な能力を抑制してしまっています。例えば、方向性はナビゲーションシステムがあれば、方向感覚って使わないので退化してしまいます。ですから、
「野生を解放せよ!そして、自然に帰れ!」
と言いたいのですが、原始人みたいな生活にはもう帰ることはできないので、それをトレーニングで開花させるのがよいと思います。
共感覚(シナスタジア)とは?
共感覚とは、複数の感覚が連合した感覚を言います。
例えば、「黄色い声」という表現があります。普通、声は音なので、聴覚が関係しますが、それを色として視覚情報で捉えています。これが共感覚と言われるものです。他にも、味を音で感じたり、音を形で感じたりと、様々な共感覚があります。この共感覚が潜在能力と関係しているのです。
共感覚と潜在能力の関係
潜在能力が大脳辺縁系以下の脳と関係することは前述しました。そして、共感覚時に大脳新皮質の活動が停止していることが実験でわかっているので、大脳辺縁系以下の活動が関係しているとされます(シトーウィックの仮説)。つまり、共感覚は動物的な脳レベルで行われている可能性があるので、潜在能力と関係するのです。
天才は共感覚者?
スクリャービンやムンクなどの芸術家は共感覚者であったと言われています。ただ、本人しかわからないため、なかなか客観的にはわかりませんが、そうした能力は天才と言われる人たちにはあったと思います。
共感覚は、音や色で表現されるため、芸術家が多いのですが、他の分野でも、もっといたかもしれません。物理学者ではファインマンが共感覚者だとされます。数科学的世界を形や質感で捉えたり、数式に美しさを感じると言った感覚は共感覚的と言えるのではないでしょうか。
東洋と共感覚・サトルボディ
東洋には丹田やチャクラと言った解剖学的には存在しないものが、身体に存在するとされます。これを微細身・サトルボディと言います。このようなサトルボディも共感覚が関係していると考えられます。体性感覚を色に変換している共感覚となります。
ちなみに、チャクラは下は赤、上は紫というようにスペクトル状に配置されています。しかし、古典を見ると必ずしも色は一定していません。そもそも、こうした感覚は主観的なものであり、存在しないものなので、感性によって違いがあってよいと思います。むしろ、自己の感性を解放すべきです。ただ、東洋医学では「頭寒足熱」と言い、頭部は涼しく、下半身は暖かい方がよいとされるため、下は暖色、上は寒色が自律神経バランスを整える色合いであるとも言えます。この七色のチャクラ観はニューエイジの時代にできたものです。
才能開花のイメージワークの実践
丹田については、金丹とも言いますので、色合い的には黄金かなと思います。また、丹には朱の意味がありますので、赤でもよいと思います。下腹部に赤だとエネルギーが出そうですし、黄金をイメージすれば、ズッシリとした感じが出て、心身が不動になると思います。とにかく、自分がイメージして違和感なく、エネルギーが上がると思われる色をイメージしればいいわけです。あなたの感性を解放しましょう。
もちろん、音楽の好きな方は、音楽を聴いて、色や形に変換するトレーニングなどもいいと思います。好きな感覚を解放していきましょう。
才能開花の実践ワークは、また、どこかで書いていきたいと思います。
共感覚と丹田・チャクラについては拙著『東洋医学と潜在運動系』(たにぐち書店)でも少し書きました。そちらも参考にしていただければ。
是非、潜在能力を開花させてください。
楽曲・ハナツチカラ
潜在能力・潜在性の解放として、作詞・作曲しました。私の鍛錬時のテンポを音に変換したので、少し共感覚的な感じで伝わるかもしれません。
ちなみに、「ハナツ」は「放つ(解放)」と「花(開花)」をかけます。
【楽曲・ハナツチカラ】
おまけの小説
小説にもプチ科学を、というコンセプトで書いています。
ファンタジーSF小説ということで、仮説レベルで論じています。生暖かい目で見ていただければと思います。
小説を読みながら、少し知識も身に付けたい、才能開花に興味がある、という方は是非!
共感覚と才能開花の記載は『15話・才能開花の儀式』にあります。
こちらが、この小説の第15話の解説となります。
それでは、また!