メモリープロンプト:ChatGPTに長期記憶を与えるAI共創NEO式プロンプトエンジニアリング
今回はChatGPTの長期記憶についてをGPTsアプリを用いて形成していこうと思います。それによって一貫した文脈で長文を自動生成することが可能となります。
書籍や小説など、長文を書く人向けのAIプロンプトエンジニアリングです。
AIが自動的にプロンプトエンジニアリングを行う『AI共創NEO式』のプロンプトエンジニアリングも学べますので、是非、最後までご覧ください。
↓早い話、こんなイメージのGPTsアプリです📗
このアプリをAI共創イノベーターで自動生成します。
その原理のご紹介です。
ChatGPTの記憶喪失問題
ChatGPTは把握するトークン数が決まっているので、前の文章を認識できなくなるという、欠点があります。これは「忘れる」わけでないのですが、ここではわかりやすく「忘れる」と記載します。そのため、書籍や小説を書こうとする場合、前の内容を忘却すると文脈がおかしくなってしまいます。
例えば、書籍を書いていて、前の用語の定義を忘れてしまうと、一貫した文章生成ができません。
※確実に行う場合、GPTsのupload filesを使用した方がよいですが、その手間と時間を短縮するという想定です
また、小説であるキャラクターのトーン(口調)がタメ口なのに、急に敬語になってしまう、とか、相手の呼び名を敬称なしで呼んでいたのに、突然「○○さん」と呼び出したり、とかです。
ということで、GPTsにCode Interpreter(コードインタープリター)を組み合わせて、テキストファイルに保存していけば、前の文章を忘れずに、文脈に沿った文章生成が可能となります。つまり、これがChatGPTの長期記憶です。
そして、これもAI共創イノベーターで可能なので、作成してみてください。
メモリープロンプトの原理
ChatGPTに前の文章を忘れさせずに、文脈に沿った文章生成をさせるためのプロンプトをメモリープロンプト(記憶プロンプト)と言うことにします。
これはGPTsを使わなくてもできます。
文章を生成したら、その文章をコードインタープリターを用いてテキストファイルを作成 → 文章の保存をします。
次に、保存したテキストファイルを確認するプロンプト指示を出し、そこから文章生成させます。そして、また保存をする、というループを作っていきます。
このループ作業を可能とするプロンプトをGPTs内に入力していきます。これを『AI共創イノベーター』にて行うことでプロンプトを自動生成させます。これがAIプロンプトエンジニアリングです。
小説アプリの自動生成
上記の原理を用いて、AI共創イノベーターで自動生成させていきます。
要望が多いので、結構、長い文章を打ち込みました。そして、自動生成された全文が以下です。
めっちゃ長い(笑
これをGPTsにコピペしてアプリにするだけです。
とまあ、めっちゃ楽なわけです。
全機能は以下となります。
しかし、もう少し修正したいので、以降に述べるファイル内出力機能や追加保存機能を追加で生成しました。
ファイル内出力機能
メモリープロンプトを行う場合、テキストファイル内のみの文章出力で行います。なぜなら、テキストファイル外でやってしまうと二重の文章生成となってしまい、時間のロスとなるからです。作業は一秒でもよいので、短縮することを考えてください。
以下はファイル内出力の様子。
↓この文章のファイル外には文章は生成しません。
無駄な出力を避け、時間ロスを軽減します。
↓もちろん、ファイル内には、きっちりと文章が書かれています。
追加保存機能
気を付けたいのが、テキストファイルへの保存方法です。
上書き保存ではなく、追加保存をしてください。
上書き保存をしてしまうと、当然ですが、前の文章が消えますので、次に文章生成する時に参照する情報が消えてしまいます。ですから、追加保存するようにプロンプトで制御してください。
追加保存すると、以下のように「1話・2話」と文章生成されます。
しかし、これだと、どんどんと文字数が多くなり、これもロスなので、保存するファイル名を指定して、変化させないようにプロンプトで制御します。
↓制御したものが以下となります。
上記画像では二回のファイル保存がありますが、どちらも同じファイル名です。
話数と進捗率
書籍や小説を自動生成したい場合は、話数と進捗率を設定しておくとよいと思います。
※ただし、このようにして、よいものが書けるかどうかは別の話ですが
例えば、あらすじとキャラクターを設定し、全体像を完成させた場合、AIはどのようなペース配分で最終話まで持っていくかを計算すると思います。そこに整合性を持たせるのが、話数と進捗率の設定です。
AI自動文章生成の方法
大まかな内容を書くことで、その間の文章をAIに創造させます。
細かく書くとAIは創造的ではなくなり、大まかに書くとAIは推論を働かせなくてはいけなくなるため、創造的になります。
つまり、AI自動文章生成のコツは、ユーザーの文章を少なくし、AIに推論させるようにする、というものです。
また、名前を考えさせたい場合は、()に「名前を考えて」としたり、会話させたい場合は()に「会話させて」と入れるとよいです。
以下のような感じです。
↓このテキストの中身は以下です。
文章の追加
基本的に一話ずつ生成するようにします。
しかし、その一話に物語を付け足したい場合、文章を追加するようにプロンプト指示を出します。
このようにすることで、その一話を長文にすることも可能です。
ということで、次回は、実際にどのような物語ができたかをアップしようと思います。
では、また。
⬇️その次回作ですが、どんな作品になったのでしょうか?
Motohiko Sato
Facebook
https://www.facebook.com/motohiko1977
旧Twitter
https://twitter.com/wish_society
Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCdTPEIIbAjcmik4Pp8UmU1A
Threads
https://www.threads.net/@motohiko.sato
AI
【AI共創イノベーター・簡易版】
https://chat.openai.com/g/g-uNIrywn63-puronputoenziniaringuapuriaigong-chuang-inobetajian-yi-ban
【AI共創イノベーションズ】
https://mbbs-ai.jimdofree.com/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?