家庭でもSDGs?
いまや、企業にとっては必須となっている感のSDGs。
私も面接対策指導の際には、学生さんたちに志望企業のSDGsの取り組み方もしっかり調べておくように口を酸っぱくして伝えています。
「とりあえず言っとくか!」というカタチだけの企業様も多いけど。
ところで、
私の名刺の肩書きは「接遇コンサルタント」なのですが、
「接遇」ということばに馴染みのないかたも多くいらっしゃるので
わかりやすく「ビジネスマナー講師です」と
自己紹介することも多い。
「マナー講師」と聞くと、大抵のかたは目を輝かせて
「おっ!じゃあ元CAですか?」とおっしゃる。
「いえ、違います!」と毎回毎回訂正するのがほんとうに面倒くさい…
残念ながら私は
接客を愛し、その楽しさとやりがいをたくさんのかたに伝え
感動とHAPPYを生みだしたい!と
それだけを胸に日々暑苦しくがんばっている、
ただの「接客のプロ」(すみません、大きくでました…)なので
みなさまが想像されるような「エレガントなマナー講師」ではないのです。
(そちらは、CAご出身の美しい先生方にお任せします!)
故に、
プライベートではハッキリいって 雑。
ある日、
美味しいいただきもののホールチーズケーキがあったので
リモートワーク中の主人に「パパ、食べる?」と声をかけた。
大喜びで「食べる!」、と言うので
ケーキを切り分け 仕事机まで持って行った。
カットしたチーズケーキをキッチンペーパーの上に載せて。
目の前に置かれたケーキ(オンザキッチンペーパー)を二度見して
主人が言った。
「さすが一流のマナー講師は違うな!」
(お察しのとおり、盛大なイヤミです)
・・・。
私にしてみれば、
ケーキを切るのにカットボードとナイフを使い
プレートに載せてフォークを添える。
そして、
食べ終わったらそれらを洗い、キッチンペーパーで拭く。
たった一切れのチーズケーキを食すために
水、洗剤、紙 そして時間と労力という
貴重な資源を浪費することは全くもってエコじゃない。
家庭内でもSDGsへの取り組みを!
と思った訳ではなく、
単に面倒だっただけ。
図法螺(ズボラと読む。マナー講師らしく漢字にしてみました)、全開。
マナーの本質は、
「相手を不快にしない」
「相手に恥をかかせない」
というマインド、
相手への心づかいとおもいやり です。
夫はきっと、
せっかくの美味しいチーズケーキ
ウェッジウッドのお皿に載せて、
銀のデザートフォークで
優雅に味わいたかったに違いない。
よく考えれば、たしかに雰囲気はたいせつ。
キッチンペーパーに載ったケーキを手づかみで食べるより
そのほうがゆっくりゆったり、何倍も美味しくいただけたはず。
日常の食事であっても
ほんの少し盛りつけに手間をかけたり
ちょっとした心づかいをプラスすることで
空腹だけでなく、心まで満たすことができる。
家庭内とはいえ、
効率のみしか考えていなかった私は
接遇講師どころか、妻としても失格。
大いに反省した次第です…
世の中には、必要な「無駄」もある。
その「無駄」こそが、
心の余裕や豊かさにつながるのだと、私は思う。
効率とか目の前の利益ばかりを考えて
たいせつなことを失くしつつある、いまの世の中。
ほんとうに持続しなければならないのは、
「相手をおもいやる温かい心」
なんじゃないでしょうか…
まずは、私が!!
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#おもいやり