独学・初回でGMAT 710を取った時の勉強内容

初めまして。

私費でのMBA取得を2021年10月頃から真剣に考え始めましたコウスケと申します。2021/12/23時点で以下の通りのスコアメイク状況となっております。

(初回受験)IELTS OA7.5(L8.0、R8.5、W6.5、S6.5)

(初回受験)GMAT 710(M50、V35) IR6 AWA未確定

ともに独学・短期間・初回である程度のスコアメイクができましたので、効率的な?理にかなった?勉強ができていたのかなと思っています。(この点数で卒業するかは未定ですが、少なくとも穏やかな年末を迎えられそうです。)

この短期間でもGMATはかなり大変でしたし、私自身たくさんの方のnoteを含む記事や合格体験記にお世話になりました。

ですので、末筆ながら私のGMATの勉強についてもシェアさせていただきます。IELTSは気が向いたら考えます。

(個人的な備忘も兼ねていますので、その点ご容赦ください。)


<初動>

当たり前で恐縮ですが、以下3冊を買いました。

 ①GMAT Official Guide 2022

 ②GMAT Official Guide (OG) Quantitative Review(Math)

 ③GMAT Official Guide (OG) Verbal Review(Verbal)

他方、結論から申し上げますと、①は一度も使わず、②③のみで大丈夫だったのでこれから勉強される方は①はいらないかもしれません。(たぶん①~③はセットで買った気がするので結局買うことになるかもしれません。)


追加で買った参考書・サービスは

 ④Prep3,4

 ⑤単語帳

 ⑥GMAT ToolKit

だけで、⑤は1周はやったのですが、僕は問題を解きながら単語を覚えるタイプなので結局ほとんどこれ単体では意味を成しておらず、単語帳で単語を覚えるのが好きな方でなければこれもいらない気がします。

なるべくお金をかけたくなく⑥もかなり最後まで悩みました(3,000円くらいなのに…)。「正」は無いと思いますが、これくらいの課金度合いでも700点は超えられることは独学・私費でのMBA挑戦者にとっては良い先行例なのではと思っています。


理系大学院卒という自信?もありMathから勉強を開始しました。

<Math>

Mathに関しては、OGのeasy, medium, hardをまずは1周やりました。正直easyとmediumは再度やる必要性を感じなかったため、hardを追加で2周(ただし、3周目は全てではなく2周目でミスったところだけ)解きOGは卒業しました。もしMathが苦手ならば、焦らずOGをまず完璧にすることで問題ないと思います。ここで基礎作りは終わり、あとは問題演習で慣れていくフェーズに入りました。

先ずはPrep1,2(無料のもの)です。

ともに満点になるまで解き続けました。Prep1,2で計5-10回くらいはやりました。GMATは基本的に機能がイケてないのですが、受験の順番を選ぶところでMathから始まるものにしてMathだけ時間を使って解きます。で、Save laterをして試験を中断するとMathだけ復習することができます。それで満点になるまで解きまくります。ちなみに同じ問題も多いですが、Prep1,2で問題が行ったり来たりしていたりするし、5回くらい解いても見たことない問題が稀に出てきます。

続いてPrep3,4を1度だけ解きました。ともに4問ミスくらいだった気がします。なんでPrep1,2とPrep3,4にこんなに試行回数に差があるかと言うと、有料で買ったにも関わらずPrep3,4は試験形式で挑戦できる回数に制限があり気軽に何度もできないんです(金出して買ってるのになんでやねんと)。Prepは本番と似た環境で実力を測るためのツールとしても使いたいので、Prep3,4は1回だけしか解きませんでした。その解いたものの見直しはしました。

これだけ解いていると自分の得意・苦手の傾向が見えてくると思います。

僕のは以下のような感じでした。

 ①時間に追われてミスる

 ②約数、倍数、素数系の問題(検討に抜け漏れが出てミスる)

 ③図形(単語が分からなくてミスる、hypotenuse, parallelepipedとか)

 ④文章が難解で長い問題や単純に英語力不足でミスる

結論としては、難しい問題を時間制限を付けて解きまくるしかない(←当たり前)という結論に至り、すごーく悩んだ結果GMAT Toolkitを買って課金しました。

課金すると解けるKaplan、Manhattan Prep、Manhattan ReviewのMathを全問正解するまでやりました。統計を見ると550問解いたみたいです。

OGと比べると、特にManhattanは文章が長く難解なものが多く、④の単純な力不足の部分を補ってくれた気がします。

本番は51は取れなかったのですが、一応ギリギリまで時間を使いましたが、余裕を持ったタイムマネジメントで終えることはできました。

Mathは繰り返しも含めて計1,500-2,000問は解いたかと思います。これくらいの問題数を解けばある程度Mathに苦手意識がない方であれば、点数は50点で安定してくるのではと思います。


続いて超苦労したVerbalです。

<Verbal>

先ずはOGからやり始めました。

Mathと同じで1周解いたのですが、全然できんやん…となり焦った記憶しかないです。

Verbalは文法問題(SC)、短文問題(CR)、長文問題(RC)という感じで超ざっくり分けられるのですが、RCやCRは内容を読めてるのに(一応IELTSのReading8.5なんで)解答はボロボロみたいな状態が最初の方はかなり続いて、迷走してOGの教科書の部分(OGは教科書+問題になってます)を読んでみたり、Googleで解き方とか調べてテクニックに走ろうとしたり、色々としました。

しかし、結論としては地道にやっていくしかないです。つまり、問題を解く→解説を見る(特にGmat Clubには超超超超お世話になりました。)をひたすら繰り返します。

例えば、SCはある程度やっていくと問題の傾向や勘所が見えてきます。

パッと思いつくものだけでも例えば、①主語の単数・複数による動詞の形、②同格名詞節(←正しい表現かは分かりません)、③関係代名詞の先行詞、④分詞構文の意味上の主語、⑤熟語(both→andとか)、⑥時制、⑦セミコロン、コンマでの繋ぎ方などです。

CRもSCと似ていますが、あまりテクニック的なことは意識したくはないので一般的なPremise, Assumption, Conclusionとかは置いておきます。(僕自身、そういう意識で解いたことは全くないので気にしなくて大丈夫です。)

僕の解き方は、まず設問を読みます。設問も大体タイプが決まっており、①主張を強める/弱める選択肢を選べ、②文章が正しいとした時に正しい選択肢を選べ、③文章の仮定(assumption)を選べ、④太字の関係性(これは読まずとも太字になってるので分かります)、⑤空欄を埋める文章を選べ(これもわかります)とかです。

弱める系とかだと、weakenと書いてるときもあれば、doubt, call into questionなど小手先を変えてきますので、そのバリエーションはあります。

僕は設問は全部読まず、どういうタイプかだけをまず一瞬で判断し、例えばstrengthenと書いてあったらそういうことを聞かれるという意識で文章を読んでいきます。

CRで大事だと個人的に思うのは、文章に出てこない概念が含まれる選択肢は基本的に間違ってることが多いです。

例えば、A市で犯罪が増えている→警察のパトロールを増やす→犯罪が減るはずだみたいな文章だとして、タイプが強めるだとした時に、B市では警察官を増やすと犯罪が減ったみたいなものは基本正解ではないことが多いです。B市は文中には出てきてないしA市とB市は関係ないからです。他には、警察官がパトロール中に銃を携行することが許可されるとかも選択肢としてありそうですが基本正解ではないです。一見、自分事で考えると、銃を持っている警察官がうろうろしてたら犯罪したら撃たれそうだし犯罪減りそうと思ってしまうのですが、文章に書いてなければ正解にはなり得ないので無視してください。

例え文章があまり理解できていなくても、文章に出てきたキーワードを含むようなものやパラフレーズしているようなものを選ぶと正解の期待値が高いと思いますので、エイヤで選ぶ時にも普通に解くときにも当たりをつけるのが良いのではと思います。

最後にRCですが、テクニックとかを見てると、接続詞だけ追っていくとかまずは流し読みをして問題文と選択肢を読みながら深く読むとか色々なものが出てきます。全てやってみました。結論から申し上げてどれも無理でした笑 僕は最初に映っている設問は最初に読みますが、それを読んだらまずは全文を読むようにしていました。その中で全体の流れと構成を理解します。例えば、(段落1)理論Aがある→(段落2)理論Aってこんなの→(段落3)でも理論Bもある→(段落4)理論Bってこんなのみたいな文章だと、筆者の意見ではなく理論を説明しているんだなという感じです。その上で、問題を解いていきます。

CRと共通するのですが、これも文章に書いてないことは間違っていることが多いです。According toなどの文章を絶対参照しているものは特にそうです。suggestとかinferとかは文章から類推することになるので明確に文中に述べられていないこともありますが、文章の内容からかけ離れているものは間違っていることが多いです。

正直RCが一番苦手で、文章の相性が悪いと意味が全く分からないということもあったりするので、ちょっと運ゲーだなと思っていました。本番は日本の女性労働者の話とかが出て、少しフレンドリーでした。


ダラダラ書いてしまったので、これくらいにしておこうと思います。

最後に、恥ずかしながら私のPrep1,2,3,4の初見の点数を赤裸々告白します。

こんな体たらくでも本番ギリギリまで追い込めば710を取れたので皆さん希望を捨てずに頑張ってください。(自分の不甲斐なさにブチギレしたことは言わずもがなです… カーテンに向かってペン投げてました笑)

2021/11/19 Prep1 620 (M49, V26)

2021/11/27 Prep2 550 (M50, V16)

2021/12/11 Prep3 630 (M49, V25)

2021/12/18 Prep4 630 (M50, V25)

Verbalは満点になるまでPrep1,2を復習しまくったこととOGもオンラインのものでひたすら解きまくって、問題の傾向を掴めてきた結果が本番の35点に繋がったのかなと思います。たぶん3,000問くらいは解いたと思います。

ここから40点に向けてあげるためには、RCは単語力、CRは少しの単語力と正確性(慣れ)、SCは正確性(慣れ)という感じな気がします。もし次GMATを受けるなら、あまり好きではないのですが、単語帳をもう少し真剣にやってみるのもありかもしれないなと思っています。


長文を読んでいただきありがとうございました。

何かご質問などがありましたら、コメント(できるのかな?)でもツイッター(@MBA_kosuke)でも可能な限りお答えするようにしますので、お気軽に。


ではでは。


コウスケ

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