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目指せ雑学マスター【干支編】#8

 あなたは今年の干支について知っていますか?こう質問するとほとんどの日本人が十二支である動物の寅を答えると思います。しかし、十二支は方角でも使われるといったことはどうでしょうか?といったことに関しては、日常で使われていないためほとんどの人が分からないと答えると思います。したがって、これらの知識を持つことによって、例えば、十二支を方角としたときにどの方角になるのか、また方角にどのような意味があるのかと聞かれた場合に、この雑学を披露することで、会話が弾むきっかけを作れる可能性があると考えられます。この記事では、そういった明日から披露できる干支についてどのようなものなのかを紹介します。
 まず、十二支での方角の表し方について説明します。方角は北を子、東を卯、南を午、西を酉とそれぞれを基準として、北北東を丑、東北東を寅と12等分にされています。そして、これでは表現できない北東、南東、南西、北西を中国では易の八卦に基づいて北東を艮(ごん)、南東を巽(そん)、南西を坤(こん)、北西を乾(けん)とそれぞれ表現し、日本では、北東は丑と寅の中間なので丑寅(うしとら)、同じように、南東は辰巳、南西は未申、北西は戌亥と呼んでいました。そして、赤道を直角に交差する北極と南極を結ぶ線の子午線は北が子、南が午ということから、また子午線から直角に交差する線を卯酉線といい、東が卯、西が酉ということから由来してます。
 次に、十二支の方角と鬼門の関係について説明します。鬼門とは、日本で古くから鬼が入ってくる入口とされており、十二支の方角でいうと北東である丑寅とされています。またそれに対して裏鬼門というものがあり正反対とされている南西の未申となります。この鬼門と裏鬼門は、桃太郎と関連があります。桃太郎が退治する鬼は角で丑を虎柄のパンツで寅を表しており、鬼門がある丑寅になります。そして、犬、猿、雉は裏鬼門の方角にある戌、申、酉となっています。
 まとめとして、十二支での方角は12等分で表している、表現できない北東などは挟まれている十二支で表している、桃太郎と十二支での方角には関係があるといった3つが分かったと思います。これらの知識を覚えていることによって、例えば、日常生活の中で方角を確認する場合、また桃太郎の話を読むといった場面で、知りたい人がいた場合に教えてあげられることによって雑学マスターの道の一歩になるのではないかと考えます。