永瀬廉の魅力

　永瀬廉は、一言で言うと完璧なアイドルだ。その理由をポイントごとに解説していく。
　まず、永瀬廉は何といってもイケメンである。雑誌ViViが半年に一度開催している国宝級イケメンランキングで殿堂入りを果たすほどのイケメンで、横顔のEラインが特にきれいなのだ。本人もイケメンであることを自負しており、そのすがすがしさを好きになる人も多いだろう。
　永瀬廉の声も魅力的である。甘くて優しい、色気のある声をしていて、歌を聴いていてとても心地よくなる。少し高い声で、耳障りが良いのである。また、永瀬家は転勤族であったのだが、一番長い学生時代を過ごしたのが大阪である。そのため、ソフトな関西弁が特徴である。関西弁をきつく感じる人もいると思うが、永瀬のようなやわらかい関西弁は良い印象を受けやすい。そして、声優やラジオのパーソナリティも務めており、声を仕事とした活躍もしている。芸能人のゲスト声優は批判を浴びてしまうことも少なくないが、永瀬は絶賛されていた。実際に私も聞いてみたが、違和感なく物語に入り込むことができた。
　声優だけでなく、ドラマや映画の活躍もめざましい。多くの映像作品に出演しており、主役を担った回数も数えきれないほどである。数年前の永瀬の演技に比べて、最近の演技を見てみると、自然な言動で、明らかに演技が上手くなっているのが分かる。「真夜中乙女戦争」、「法廷遊戯」、「厨房のありす」など、陰のある役が多く、見ていて引き込まれるのでぜひチェックしてみてほしい。特に「法廷遊戯」は永瀬ももちろんだが、杉咲花の鬼気迫る演技の迫力や、予想しなかったオチなど、ストーリーが良くて、見てよかったと思えるような内容であった。「弱虫ペダル」は漫画原作で主人公はイケメンではなく、漫画・アニメオタクの丸眼鏡で、オン眉という役柄であり、最初は顔が良い永瀬に再現できるのかと心配されていたが、ビジュアルそっくりで世間を驚かせた。しゃべり方や立ち居振る舞いも演じる役の内気な性格が表されていた。このように、永瀬の出演する映像作品には注目するべきものが多い。
　メンバー内では、デビュー当初からMC的役割を担っており、自由なメンバーたちの話をいつもまとめあげてきた。その甲斐あってか、音楽番組の司会を任せられるようになるなど、若手アイドルにとっては珍しい経験をしている。また、トーク番組でキンプリ(2人体制)がMCを務めることになった時は、MCに不慣れな高橋を上手くサポートして、高橋は、安心してしゃべることができると語っていた。
　永瀬の性格で1番に取り上げたいのは、影の努力家という点である。キンプリは度々、難易度の高いダンスを披露することがあるのだが、それを踊れるようになるまで、ひとり残って練習したり、芝居で、カットがかかるたびにモニターをチェックしたりするなど、努力しているエピソードがある。それを自分の口から言うのではなく、他人が言うので、人知れず頑張っている永瀬廉を応援したくなる。
　ここまで永瀬の良いところばかりを語ってきて、永瀬廉はかっこいい人なのだと感じてきたところだと思うが、実は彼は料理音痴なのである。#02のキンプる。の「日本語禁止！English Cooking」で述べているが、このコーナーで永瀬の料理音痴は知れ渡った。卵は熱くすると固まるのか、ラップは人生で1度も切ったことがない、と発言するたびに視聴者を驚かせていた。永瀬が料理するたびに何かやらかしたり、突拍子のない発言をしたりなど、目を話せない企画であった。しかし、このしっかり者のようで、料理はポンコツだというギャップがまたファンを虜にしたのも事実である。
　そして何より一番アイドルらしいのは、スキャンダルがないことである。熱愛の噂程度のものはあっても、信憑性のあるものはないのだ。最近、STARTO ENTERTAINMENT社に変わり、その事務所のアイドルの熱愛や結婚報道が多くされるようになったが、永瀬は未だないのである。ファンにとって、アイドルの熱愛は最も受け入れがたいものであるのだが、永瀬は雑誌のインタビューやテレビのロケで、「アイドルだから、彼女がいるわけない。」など、度々、ファンを安心させる発言をしている。
　このように、永瀬廉はビジュアルだけでなく、努力家で、ファンが最も信頼できる、完璧なアイドルなのである。