ゲームの変遷と、じょうずな販売方法#01
あなたはゲームは好きですか?現代における「ゲーム」の多くはコンピュータゲームのことを指していると思います。スマホゲームやPCゲーム、アーケードゲームなど、コンピュータゲームといっても多くのゲームが存在します。コンピュータゲームの歴史は非常に長いうえに、多様で興味深いものであり、多くの変遷をしてきました。
1940~1950年代はコンピュータゲームの起源とも言われています。最初のコンピュータゲームは、この時代にかけて、コンピュータの登場とともに生まれました。これらの最初のゲームは、数学的な演算やプログラミングの実験をするために生まれたものでした。初期のコンピュータの例として。”OXO”が挙げられます。
1960年代に入ると、初期のゲーム産業が形成されはじめました。最初のコンピュータゲーム産業として知られる「アーケードゲーム」がここで登場し、一般大衆にコンピュータゲームの存在が広まっていきました。1962年には、スティーブラッセルによって「スペースウォー!」が登場し、世界で最初のビデオゲームとなりました。
1970年代になると、最初の家庭用ゲームが登場してきます。1972年に登場した「マグナボックス・オデッセイ」は最初の商業的な家庭用ゲーム機として知られています。1978年には、スペースインベーダーなど、アーケードゲームも人気を博しました。
1980年代は、「ゲームの黄金時代」とも呼ばれ、家庭用ゲームコンソールが普及し、さまざまなゲーム機が競い合いました。1983年には任天堂の「ファミリーコンピュータ」、1988年にはセガの「メガドライブ」など、この時期に登場したゲームはどれも有名なものばかりです。また、PC用のゲームも急速に増加し、ゲーム市場も拡大されました。
1990年代に差し掛かると、3D技術の進化とオンラインゲームが台頭しました。3Dのゲームが一般的になり、より没入感のあるゲームが提供されるようになりました。また、インターネットが普及することで、オンラインゲームが人気を博しました。
2000年代以降は、モバイルゲームが急速に普及し、スマートフォンやタブレットデバイスを用いた手軽なゲームが主流になっています。
そして現在は、eスポーツが台頭し、クラウドゲーミングの普及や、Aiといったさまざまな組み合わせのゲームが増えており、多様化が進んでいることが分かります。
これらのことを年代ごとにまとめると、
アーケードゲーム→家庭用ゲーム→モバイルゲーム=オンラインゲーム
のような流れができていることが分かります。私はなぜ、このようにゲームが変遷していったかを考えました。
はじめにアーケードゲームが普及し始めた理由を考えると、1960年代では、まだまだコンピュータというものに知識がなく、また、ゲームをする際も一度に大きなお金を出して買い切ることよりも、小銭を用いて遊べるゲームの方が手軽にできたため、ゲームセンターなどに設置され楽しまれていたのだと考えます。
次に家庭用ゲームが流行し始めた理由を考えると、1980年代はこれまでに比べても、コンピュータに関する理解が深まり、より手軽にコンピュータを操作できるようになっている時代だと考えられます。また、1980年代には日本で「バブル」が起こり、景気が良かったため、比較的高価な家庭用ゲームもいろいろな家庭が買えるようになっていたことも普及の要因だと考えます。
そして現代でモバイルゲームやPCゲームが流行している理由を考えます。はじめに、モバイルゲームやPCゲームの特徴を考えると、それらはほとんどが無料で遊べるものであることが分かります。ゲームが趣味となり、当たり前の娯楽となった現代ではゲームの数が飽和しており、手軽にあそべる「無料」のゲームが流行していると考えました。また、無料といっても、ゲーム内でガチャを引くことなどで、他人と差別化できるシステムが主流になっていることも面白い点であると思います。
現代の流行を考慮すると、一度に5000円以上の額を払い、ゲームを買切るシステムよりも、無料でダウンロードし、遊ぶことができるシステムの方が主流になっていることが分かります。実際に無料ゲームで大きな売り上げを上げている「原神」では、2022年度の売り上げは約5300億円となっており、家庭用ゲーム機の開発などに比べて、専用ハードがいらないなどの利点がありながら、大きく利益を上げていることが分かります。
これらのことから考えられる「現代のゲームの在り方」とは、基本プレイ無料が普通であり、売り上げの点からも大切になりつつあるのかもしれません。
みなさんも、5000円かかるゲームに対して、「面白くなかったらどうしよう」や、「ゲーム実況で楽しもう」といった考えを持ったことがあると思います。
それと比べて、スマホやパソコンでできる無料のゲームは「とりあえずやってみよう」といった感覚で気軽に遊べると思います。
開発者を目指す上で、それぞれの時代に合ったゲームのあり方を考慮して、じょうずな販売方法を考えたいと気づかされました。