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Web小説の個人的な面白さ#02~台本形式と~

 今回は台本形式についてです。
私自身Web小説をよく読むのですが、作品の説明に台本形式ですといった記載を見かけることがあり、気になっていたので早速解説して行きます。
(某Web小説投稿サイトにある作者のコメントの一部を参考にしています。)
 
 まず台本形式とは何なのかというと、これも前回紹介したのと同じ書き方の1種です。地の文の視点は3人称の印象がありますね。台本形式とはその名の通りアニメやドラマの台本のようにセリフの鍵括弧の前に人物名を書く方法です。
 
 台本形式のメリット・良いと思った所は分かりやすさが一番あると思います。誰がどのセリフを言っているのか一目で分かるため登場人物が多い
作品では特に助かりますね。
昨今のWeb小説では有名な作品の二次創作などが人気ですが、中でも二次創作だからできるジャンルとしてクロスオーバーが挙げられます。
別々の2つ以上の既存の作品を組み合わせる分登場人物の数が増えますから台本形式が活きると思いますね。
 
 他にもメリットとして書きやすさが挙げられます。
何故ならば誰のセリフなのかがすぐに分かるため同じような口調のキャラ同士の掛け合いも細かいことをせずに伝えられるので書く難易度が下がるからだと思っています。
またWeb小説は作品そのものの面白さだけでなく更新速度も作品の評価に
大きく繋がります。私も作品を見ていて次話の更新が不定期だったり
注意書きに更新が遅いとあらかじめ書いてある作品より毎日更新など頻繁に更新があるほうが評価が伸びやすいと感じました。
上記の通り台本形式は書きやすい。すなわち1話当たりの執筆時間を短くできるので更新頻度を上げられるのです。
これはWeb小説を書く側にとっては大きなメリットだと言えます。
 
 というわけでここまで良いところやメリットを上げてきましたが、実際のところ台本形式に対して批判的な意見がよく見られます。
どうやら昔から台本形式に関する論争がよくあったようで未だに擁護派と批判派で分かれているようです。
 
 何で批判されているの?という方のために理由を挙げようと思います。(私の個人的な意見も含みます。)
 初心者が良く台本形式を利用していることです。
初心者の作品の中にも面白い作品はもちろんありますが、あまりクオリティの高くない作品が乱造されている事もまた事実です。
楽に書けるからと台本形式を採用する初心者は多く、その結果台本形式=低クオリティというイメージが出来上がってしまったようです。
私はこれについて誰でも投稿できるからこそ起こったのだと感じました。
 
お読みいただきありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。